3年前に起きた東日本震災を題材にした実話です。
野田村保育所で園児90人、職員14名が無事に助かった話です。
主人公になるのは、はなちゃんです。すみれ組にいるどちらかというとのんびりした女の子です。
毎月ある避難訓練で、早歩きをするように言われ、常々早歩きを心がけました。
それがいざという時…
そんな話です。
文は宇部京子さん 岩手県の生まれの方です。
そしてこの絵を担当したのが、菅野博子さんというイラストレーターです。
第1回イラストレーションヨコハマコンペ大賞を受賞しイラストレ―タ―の道を進みます。
菅野さんは個人的に交流のある方で友人と言うより、私の出版の世界の先輩です。
私もつらい時、彼女に色々聞いてもらう…厄介な奴です。
普段の行動が、いざという時大きいということを告げる本です。
菅野さんもまた福島県いわき市にいられる方です。小学校教諭の経験もある方ですから、身に染みて描かれた部分もあると思います。
人ごととは思えずこの絵を描いたと思います。
優しい絵です。恐ろしい津波さえも優しい彼女の心で包み込みそっと耳元で、こういうことがあったんだよ、でも準備をしておけば大丈夫なんだよと教えてくれるような絵を描かれます。
もちろん、この表紙になっているのも彼女の絵です。
ときたま東京で個展をしているので、そのときはご本人もやってきます。
個展があるときはまたお知らせしたいと思います。
津波は怖い。でもそれさえも優しく説いてくれるこの本は多くの方に読んでいただきたいと思います。
アマゾンなどのネットショップでも購入できますからどうぞお読みください。
お勧めの1冊です。