今でも、この季節になると鮮明に想い出す光景があります。
今から37年前のことです。
当時の私は、17歳で高校を卒業前の学生でした。
中学そして高校の3年間、読書恐怖という「強迫観念」との闘いに明け暮れ、受験したすべての大学に不合格になり途方に暮れていました。
そんな私に、一筋の光が差し込みました。
それは高校の教員をしておりました、叔父の紹介により、何もわからないまま参加した一泊学習会での森田との出会いでした。
季節は3月場所は、海辺の民宿でした。
緊張と不安でなかなか眠れませんでした。
講師は、現発見会の相談役「山中先生」・専門医の「河野先生」、素晴らしい世話人の皆様、参加者は50名近くで活気にあふれておりました。
そこでの経験は、私にとって無条件に「そのままの自分を」受け入れてもらえた貴重な宝物とも言える体験でした。
セピア色からカラーへと、帰りの電車の中の風景が一変したことを覚えています。
私の原点ともいえる貴重な、体験でした。
さらに、20年後の中年期の心の危機も森田療法(集談会)によって乗り越えることになるのですがそのお話はまたの機会に。
続く・・・・
2018年3月22日 一世