浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

飛び級

2005年04月06日 | スポーツ
サンフレッチェのユース情報を「むらさきぐま日記」で観ていたら、今年度も「飛び級」で試合に出ている選手がいた。サンフレッチェびんごに所属している岡本知剛君だ。

サンフレッチェ・ユースは所属選手が全員、三矢寮という寮に入ることが義務付けられている。(まさしく、タイガーマスクの虎の穴なのです。)そして、「飛び級」という形で、一昨年は年代別日本代表に選ばれている平繁龍一君(サンフレッチェ広島JY)が、昨年はこれも年代別日本代表の横竹翔君(サンフレッチェ広島JY)が中学三年生ながら、ユース昇格を確約されて入寮し、ユースの選手たちと私生活や練習をともにしていました。今年はその「飛び級」にMF岡本知剛君(サンフレッチェびんごJY)とGKの原裕太郎君(サンフレッチェくにびきJY)の二人が選ばれたようです。

原君に関しては実際のプレーを見たことが無いので、コメントできませんが、岡本君に関しては中学1年生の頃から約2年間見てきているので、少し感想を書こうと思います。
彼は小学生の頃は尾道市にあるフェニックスというチームに所属していました。このチームには岡本君と植木誠也君(彼もナショナルトレセン)がおり、県大会でも優勝していたらしいです。そして当時サンフレびんごの監督をしていた島監督に誘われ、サンフレびんごに入団しています。

僕が彼を見だしたのはこの頃から。毎年、夏(お盆前後)に広島県トレセン(上手い子が広島県中から集まってきて練習や試合をします)が開催されており、僕はコーチとして参加しているのですが、その時に郡を抜いて上手かったのが、岡本君でした。同じサンフレびんごに所属する植木君やサンフレ広島に所属する田中君も十分実力がありましたが、間違いなく別格だったように感じました。
そう思っているうちに、エリートプログラムに選ばれ、ストライカープロジェクトに選ばれ、遂には年代別(U-15)日本代表に選ばれてしまいました。まだまだフィジカル面やディフェンス面で課題はありますが、テクニックや個人スキルでは素晴らしものを持っていることが証明され、僕の目もあながち節穴ではないなぁと思っています。

彼は怪我さえなければ、当たり前のようにプロ選手になるでしょう。ただ、プロになってから活躍できるかどうかは、これからの成長次第となるように思います。「飛び級」によって、さらなる成長が得られ、活躍することを願っています。
(そうしたら、話のネタにもなるよねぇ・・。)




「おせったい」の想い出

2005年04月06日 | 因島
「おせったい」という言葉をご存知でしょうか?たぶん漢字で書くと「御接待」なんだと思います。語源は四国八十八箇所お遍路巡りから来ているようです。各札所を巡るお遍路さんにお菓子やお茶、労いの言葉などでもてなすことを「おせったい」と呼んでいるそうです。この八十八箇所巡りは四国のものを模して、様々な地域にもあるようです。因島にもあり、遠方からもお遍路さんの格好をした人がお参りをしているのを見かけます。

さて、「おせったい」ですが、因島では四月の終わり頃(旧暦の3月21日)に、お遍路さんをもてなすために、各札所(お堂)にお菓子などを用意して、接待します。お遍路さんをもてなす為と言っても、誰が行ってもいいわけだから、島中の子どもたちにとっては、お菓子をタダで貰える特別な日となります。

お堂には小さなお皿にお菓子などが1つ置かれ、それが沢山並べられています。その中から好きなものを選んで戴くことが出来るのです。当然、一箇所につき、1つしか貰えませんから、子どもたちは島中のお堂を巡るわけです。友達連れで自転車に乗っていく子どももいれば、親の車で行く子どももいます。

僕は、せいぜい近くのお堂を巡るくらいでしたが、歩いて道草(寄り道)をしながら巡ることがお菓子を貰うより嬉しかったような気がします。今年は4月29日が「おせったい」らしいので、息子と二人でのんびり歩きながら巡ってみようかなぁ。