昨晩、息子が泣き寝入りをしました。朝起きたときの顔は腫れていました。
なぜ彼が泣いたのか、それは飼っていたクワガタムシを庭に放してあげたからです。
うちにはカブトムシ(雄と雌)とクワガタムシ(雄)がいました。別々のケースで飼っていて、息子がエサをあげたり、水をあげたりと面倒を見ていたのですが、クワガタムシのケースに蟻が沢山入ってしまったようです。そのためかクワガタムシも弱ってきており、食欲が落ちていました。
そこで息子と相談して、放してあげることにしたのです。最初は「カブトがいるから寂しくないよ」と言っていましたが、別れ際には「ゼリー(餌)をたくさんあげといたほうがいい?」と心配していました。
そして家に入るなり、布団にうつ伏して大声で泣き始めました。それこそ家中に響き渡る声で。理由を聞くと、「クワガタムシが可哀そう」と言うのです。「ぼくが大切にしなかったから、元気じゃなくなった」とも。
これを聞いて少し嬉しかったのです。当然、息子は自分だけのクワガタムシが居なくなったことが一番悲しいんだと思います。でもそれだけで泣いていたのではなかったのです。クワガタムシを大切に出来なかったことが悲しかったのです。
少しずつだけど、成長している息子を実感しました。