横浜ニュー・グランドホテル

2016-12-14 12:38:52 | 日々思うこと

昨日、横浜の街並み写真を撮っていらっしゃる方のブログに

横浜ニュー・グランドホテルの前を歩く若者の姿があった。

このホテルには思い出がある。

息子の大学合格発表の日、わたくしと息子は東京に向かった。

家を出るときぬかるんだ勝手口のところでわたくしはちょっと滑ったが

もちろん息子には言わなかった。心の中でちょっと気にはなったけれど。

バッグの中には大学に近い不動産屋と駿台予備校の住所が入っていた。

確か正午に受験番号による合格発表があったと思う。ものすごい人だかりだった。

息子とはぐれたが番号を確かめるとわたくしはすぐ構内に設置されたたくさんの

NTTの臨時電話の前に並んだ。(携帯のない時代である)

勤務先にいた夫に電話する。「後ろに大勢いるので長電話はできない。高校の

担任の先生とわたくしの実家にそちらから電話して。」

その日のホテルは取ってあった。予備校の住所のメモは捨てた。

もし駄目だったらその日の3時までに受付を済ますことになっていた。

不動産屋でめぼしい部屋はもう少なかった。

それまでに私立大学の合格発表は終わっていたのでその学生たちがすでに

抑えていたのだ。何とか井の頭線で見つけたかったがとりあえず京王線

沿線で決めた。すぐ後に女の子と両親らしき人が来て同じように探していたが

我が家も譲れなかった。間一髪我が家が早かったのだ。

やっと部屋が見つかったので安心してホテルに向かう。

翌日夫も上京して、横浜に行こうということになり3人でニューグランドHを予約。

その日はタクシーで三渓園などに行った。(ドライバーも中に入ったことがない

というので彼の入場料も払った記憶がある)

翌日朝息子は健康診断があるとかで大学に向かった。

4月になり家財道具をそろえるために再び上京し、絨毯からコーヒーメーカー

に至るまでまるで新居のように300万近く使ったような気がする。

半年ほど過ぎたころここは気に入らないというので転居。

今なら携帯やPCで合格発表も部屋もすぐ取れるのに隔世の感がある。

現在、息子家族は横浜に住んでいる。

わたくしはほっとした気分でこのホテルに泊まったが、息子にはそれほどの

思い入れはないかもしれない。

コメント (2)
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