恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
喜びがその場所を清める
先日福井に招かれて、
Fさんという大きな履物屋さんのお宅でお話をさせてもらいました。
その町は静かな町であまりお客さんの動きもなく商売も成り立たないので、
もういつ止めようか、止めようかと思っておられたそうです。
ところが、私が寄せてもらってから毎日入れ変わり立ち変わりお客が見えて、
思わぬ売上があったそうで、商売繁盛で喜んでいられます。
それは、こういう心のお話をさせてもらいますと、その場所が清められるのです。
なぜ清められるかと言いますと、皆さんの「喜び」が、その場所を清めるのです。
そして光に満たされます。
光に満たされると、物事がうまくいくのです。
それはそれは、「福の神様」を迎えたようにように喜んでいただきましたね。
何年か前に岐阜に寄せてもらいまして、そのあと犬山のほうへ行く途中で、
或る大きいレストランに入り、おいしいフランス料理を御馳走になったことが
あります。
ところが見渡しますと、お客さんが少ないのです。
「先生、どうかお客さんが多くなるようにしていただけますか」とおっしゃるから、
私は「はい、はい」と言って外に出て、駐車場のところで、
「どうぞ光をお与え下さい」と祈りましたら、忽ちにお客さんがどっと入ってこられて、
私たちの坐る場所もないくらいになりました。
私自身が信じられないことばかりです。
その後一、二年して行きますと、
「先生、もう一回立ってお客さんを呼んで下さい」と言われましたが、
まあ、こんなことは絶えず起きます。
今日は犬山から、Mさんの妹さんもお越しいただいています。
庭の椎の木に何十年間実がついたことがなかったということですが、
去年は実がいっぱいなったそうです。
数え切れないほどの小鳥たちが集まってくるそうです。
ですから植物も喜んでくれます。
人間だけではありません。
植物も光を頂いたら、実をたわわにつけてくれますね。
すべてが調和されるのです。
~ 感謝・合掌 ~