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浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

得るものも失うものも無き我れに
何を恐れん我れ神の中

「講演集」より。

2015-02-04 01:05:14 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         恩師のご著書「講演集」より


           講演集、 二


      苦しみの原因を断つこと、その方法


先の続き・・・

どれほど熱心に信仰しても、どれほどすばらしい教えを受けても、
どれほどすばらしい加持祈祷をしましても、自分がその原因を断たない限り、
その結果は消えません。
私の信仰とは「行い」であり、信仰とは屁をこかないことです。
屁をこくということは、苦しみの原因を作ることです。
苦しみの原因を作らない実践をすることによって自分が苦しむことが無くなってくるのです。
屁たれ虫という虫がおります。
二センチぐらいのチョコチョコ走る虫で、棒でお尻を押さえるとプーッと煙が出てきます。
私ら幼い時に、あれを「へったれ虫」言いました。

拝んでばかりいて、そのはしから苦しみの原因を出し続けている方の信仰を、
「お宅様の信仰は屁ったれ虫信仰と言います」と、私は言うのです。
いくら拝みましても、朝から晩まで拝んでも、幸せにはなれません。
Y先生が、石川県にいる教え子で、もう四十代の方ですが、その方にお話の
テープを送られたのです。
そうしたら、護摩も駄目、お経をあげても駄目、拝んでもらっても駄目だったのが、
そのテープを聞いた時ものすごくショックを受けられたそうです。
「自分は今日まで数々の過ちを犯してきた、一体この過ちをどうしたら救われることができるか、
話が道筋立っているので、救われる道がなくなったら、
一体私はどうしたらいいのか」と思って、三十数回もテープを聞き直し聞き直しして、
救われる方法をどこかに話しておられないかと思って探されたそうです。
ようやく最後のほうで「悪を止めて善を積みなさい。そのことによって罪は
許されるであろう」という言葉を見つけて、「初めて分かった」と言われたそうです。

同じことをしゃべっているのに、一度も直接お会いせず、
テープを聞いただけでものすごくショックを受けて、これはえらいことだと思って下さる方もあれば、
直接話を聞いても、ははは面白かったなあと、少しもショックを受けないで済んでしまう方もあります。
一番大事なことは、スモッグを出さないことですね。
観念、行為、言葉のおならを落とさないことです。
おならを出せば臭いですからね。
しかし心から出してしまったスモッグは、これは払わなくてはいけません。
それでは、払うのにどうしたらいいかと言いますと、反省をさせてもらうのです。
常に自己反省をすることです。
つまり幼い時から今日まで一体どういう生き方してきただろうか、過ちはなかったか、
人さまに見られて恥ずかしいことはしなかったか、
あの時あれさえしなければよかったと思うような出来事を作ってはいなかったか、
誰も見ていない、誰も知らないからといって、もし見られたら恥ずかしい行いはしなかったか、
或いは心の中の思いはどうであったか、これらが全部スモッグとなっておりますから、
反省させていただいて、そしてその過ちを一つ一つ悔い改めた時に、スモッグは薄くなっていきます。


               ~ 感謝・合掌 ~




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