恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
土地の因縁、地神様
よく、土地をお払いしてほしい、事故が起こるのを止めてほしい、
幽霊が出ないようにしてほしい、それはそれはいろいろ言ってこられます。
が、それは必要に応じて全部与えられます。
望み通りにしていただけますね。
土地の因縁の中には、いろいろ種類があるのです。
よく拝み屋さんに頼みますと、
地神さんがいられるから祀りなさいと言います。
あの地神さんというのは、人の執念です。
低級な霊能者が見ますと、人の執念が蛇に見えるのですね。
それを地神様というのです。
土地というのは、次々持ち主が変わっています。
先祖代々からずっとその土地を持っておられる方というのは、
恐らく一軒もありません。
天皇様でさえ、都を次々に変えておられます。
今は東京におられますが、
京都に奈良に或いは近江(滋賀県)におられました。
ましてや、我々一般庶民は先祖代々ずっとその土地を持っている例など
恐らく一軒もありません。
先祖から大きい財産を譲り受けても、仕事をせず遊んでばかりいますと、
全部売ってしまうことになります。
栄枯盛衰、これは避けることのできないこの世の習いですね。
土地を自分のものにする為には、大変努力して、爪に火をともすようにして、
食うものも食わずに働いてやっと自分の土地にするのです。
その土地を自分のものにするのに苦労した人が、「私は死んでもこの土地は
離さない」という執念をもってこの世を去りますと、
その方の思いがその土地に残ります。
それが蛇の姿となって残っている巳さんです。
これが一つの因縁です。
~ 感謝・合掌 ~