~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
10、コーカーリヤ
675、そこには黒犬や黒烏の群や野狐がいて、
泣きさけぶかれらを貪り食うて飽くことがない。
また鷹や黒色ならぬ鳥どもまでが啄(ついば)む。
676、罪を犯した人が身に受けるこの地獄の生存は、
実に悲惨である。
だから人は、この世において余生のあるうちになすべきことをなして、
忽(ゆるが)せにしてはならない。
677、紅蓮地獄に運び去られた者(の寿命の年数)は、
荷車につんだ胡麻の数ほどある、と諸々の智者は計算した。
すなわちそれは五千兆年とさらに一千万の千二百倍の年である。
678、ここに説かれた地獄の苦しみがどれほど永く続こうとも、
その間は地獄にとどまらねばならない。
それ故に、ひとは清く、温良で、立派な美徳をめざして、
常にことばをつつしむべきである。
~ 感謝・合掌 ~