恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
魂のふるさとへ持って帰るお土産
先の続き・・・
「ふるさとは遠きにありて思うもの」私たちは、
天上の「魂のふるさと」から
最も遠いこの現象の世界へ、
自分の魂の修行に出させてもらいました。
魂の修行とは、つまり自分の悪い癖、欠点を正し、
人々と互いに手を取り合い
助け合い調和することで、
私たちはそれを目的としてこの世に生まれてきました。
その目的を果たすことなくあの世に帰りますと、
自分の魂の兄弟の前で合わす顔のないような、つらい思いを受けます。
その約束、使命を果たして帰りました時、「よく頑張ってくれました。
ご苦労様でございました」と言って、
魂の兄弟達が喜んで手をさしのべて迎えてくれます。
これは作り話ではございません。
曾(かつ)て、もう十年近く前ですが、
「ふるさと」の歌を口ずさみ、自分の
ふるさとに思いを馳せておりました時に、
私はあのすばらしい天上の世界に
帰らせていただいたことがあります。
その世界は、ほんとうに光り輝き、
緑の木の葉も一枚として枯れた葉がなく、
落ちる葉もなく、全部光り輝いていました。
すばらしい世界です。
そして私たちの魂の兄弟の方が「よく帰ってくれました」と言って、
それぞれの国の衣装をなさって迎えてくれました。
私の魂の兄弟の中には黒いアフリカの方もおられました。
その関係で、私も、どうも黒い色が残っているようです(笑い)。
そして中国の方、イスラエルの方、インドの方がおられて、
「あの世に修行に出ていただいてほんとうに御苦労さまでございます」と
言われました。
あの世からこの世を見ますと、この世はあの世になっておりますので、
「あの世の厳しい環境の中に、私たちを代表して魂の修行に出ていただき、
ほんとうにご苦労様でございます」と言って、この世の肉体を頂いたお父さん
お母さん、或いは親しいお方、尊いお師匠さんなどの誰方よりも親しく、
いとおしく迎えていただきました。