浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2022-04-03 00:35:57 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

 ~ 恩師のご著書「講演集」より ~


             講演集 一

    「地獄の時間は長く天上界ほど短い」

質問 

地獄に落ちた場合は、
もう世界を代わることはできないのでしょうか。

先程も話しましたように、八百年も地獄におられる場合もあります。
地獄に落ちた場合、地獄では時間が非常に長いのです。
ピラミッドのように底が広がっていますので、
下の世界は時間が長いのですが、天上界に上がっていくにつれて
時間が非常に短くなってきます。

光の大天使がおられる所などは、一瞬の短さです。
時間そのものは、
つまり時計がコチコチと動く長さとしては同じことですが、
この時間が心で変わるのです。

例えば、若い時に好きな方があって、その方と会っている場合は
「もうこんな時間か、早く経ったなあ」とびっくりする程、
時間が経っていたという経験がおありでしょう。
家に帰って叱れて、今まで何をしていたと言われても、
何も話してはいないのに時間が過ぎてしまったなあ
ということがあります。

逆に、憎らしくて、嫌な人とここに一時間いなさいと言われたら、
それはもうたまりません。
十分でも何十時間にも感じられます。

また暑い夏にストーブを焚いて、
その中に十分間いなさいと言われた場合も、その十分間は
大変長い時間に感じられて、
「早く経たないかな」と思われます。
そのように時間は意識によって、長くも短くもなります。
辛い中では時間はものすごく長く感じられますし、
喜びの世界の中にいたら、
あっという間に時間は経ってしまいます。
だから地獄の世界に落ちたら、
無限に長い時間に感じられてしまうのですね。

この地上界の八百年というのは、地獄界の何万年、
何千万年にも相当します。
幸いこういうご縁をいただきましたら、
地獄に落ちている人でも

上に上がっていただけますけど、
なかなかこういうご縁はいただけないですね。
私にご縁のありました皆さんはご先祖様に語りかける言葉を
お仏壇の前で唱えてください。


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