恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
得がたい法のご縁
先の続き・・・
ご縁というのはまことに得難いもので、
この私のご近所にあっても縁のない者は近づくこともできません。
しかしご縁のある方はご近所からもこうして熱心に来ていただけますし、
遠い県外からも集うていただけます。
「正しい教えに縁を得ることは、
片目の亀があの太洋の真ん中で一片の流木に巡り合うよりもなお難しい」、
つまり太平洋の真ん中に流れて来る一片の板切れは、
見つけようとしても、なかなかどうして見つかりません。
そして二つの目を持つ亀が片目ということは、
世界が半分しか見えないということです。
その亀が流木に巡り合うよりもなお難しいというほど、
ほんとうの教えに巡り合うことは
難しいそうです。
しかし、こうしてご縁を頂いて巡り合えるというのは、
それほど尊いご縁によっているのであり、まことに得難いご縁です。