恩師のご著書「講演集」より
講演、四
最も身近なご先祖様は両親である
先の続き・・・
私たちは、幸せになったその姿を、ご先祖様にお供えすることです。
幸せな姿を供えた時、ご先祖様は「ああ、安心だなあ、私の子供たち、
子孫たちがこんなに幸せに暮らしてくれたら、
私は、もう何も思い残すことはない、ああ、私は幸せだ」と言って、
成仏されます。
ご先祖様に、「私はどこそこが悪いから治して下さい。
子供はこうだから良くしてやって下さい」と言って、
お願い事をしますと、これは、大変な先祖不孝です。
死んでしまいましたら、自分の姿はありませんが、心はあります。
子供や孫から頼まれましたら、もう心配するばかりで、
どうすることもできないのです。
「ああ、難儀だなあ、うちの子孫がこんなことでは、
難儀なことがなあ」と言って、お仏壇の中、
或いはお墓の中で苦しまれます。
ご先祖様に対しては、絶対に無理なお願い事をしないことです。
お願いをしますと、ご心配をかけます。