浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

有難や米一粒の一粒に
神の御命 我給わらん

「垂訓」

2023-10-02 00:43:11 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

  恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より


          第二章 必要なのは正しい生命観の確立

            ◆絶対を忘れているむなしさ◆

先の続き・・・

十歳の時に、とてもよい方であった叔父が亡くなって、
その死に顔があまりにも醜い恐ろしい顔になっていたので、
たいへんショックを受けました。
死は苦しく、遺体は汚れたもの。
これが今までの人類の歴史を通じて当たり前とされてきたことです。
けれども、この常識を完全に超越しない限りは、
新しい生き方と理想的な社会は見えてきません。
死への恐怖とエゴイズムはつながっています。

これを解決しないと、
個人にも人類にも本当の救いと幸せはありません。
母が九十四歳で亡くなった時、
その死に顔は想像もつかない美しさと言いましょうか、
まるで二十代の女性のようでした。
シワやシミは全部なくなり、若い頃と同じ肌に戻っておりました。
それどころか、まるで赤ちゃんのような肌になっておりました。
人がどういう死に方をするかは、
生きている間の日々の心の状態によるものであって、
人それぞれに違います。


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