恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
心は本来、明るく光り輝くもの
最初に一番大事なことを言いますと、
世の中ではこれまで間違った常識がまかり通ってきました。
それは、人間は生きている以上、
心に苦悩があるのが当たり前という考えです。
これが今迄の人生観をつくってきたのです。
そして、心というものと苦悩というものが
いっしょくたにされたまま、
苦悩にまみれた心というイメージがありました。
晴れてもすぐに曇り、
時にはドシャ降りというイメージが優先し、
本来の心がいかに清浄なものか、
もともと心はあたりを照らす明るい満月のような
存在だったということは、
ほとんど忘れられていました。
満月は雲に関係なく夜空に煌々と輝きます。
雲がその光を遮っているだけです。
心と肉体もこれと同じことです。