浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2024-02-14 00:04:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

  恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


       第四章 「思い変え」こそ幸せの扉を開ける鍵

     ◆不浄なる肉の身があってこそ悟らせてもらえる◆

先の続き・・・

過去の嫌な記憶が蘇り、不愉快になった時なども。
「あれも実体がなかった」「無い、無い」
と否定しまうと気が楽になります。
過去は帰らないことを悟り、捨て去ることです。
この練習が日々の修行と思って精進することです。

しかし、実際問題としては脳裏を去来する思いが絶えずあり、
何かしら思ったり考えたりしているのが私たち凡夫です。
そこに「思い変え」という有効な方法があります。
一足跳びに空とか無になってしまうなどというのは、
私たち凡人にはできないことです。
それどころか、この不浄なる肉体を持った以上は、
何か自分にとって不都合なことを見たり聞いたりすれば、
誰でも腹を立てずにいられぬようになっているのです。

愚痴も言えば、欲も持つ。
それを、感謝のほうにどう思いを変えていくか。
苦しみの中で本当に感謝できた時に、
その感謝できた自分が自らに対する喜びとなります。
古語に「この世は上見りゃきりない 
下見りゃきりない 上見て暮らすな 下見て暮せ」
という言葉があります。
常に下を見て暮らす時、
よかったよかったと感謝と喜びが湧き上がります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする