添付のお写真は恩師「長尾弘」先生が高橋信次先生と邂逅(かいこう)され「正法」に
帰依されてほどなくの、まだ若かりし頃、浄心庵「心の道場」でのご講演会のものです。
~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 五
「六根あるがゆえに己が悟れば菩提と化すことを悟るべし」
先の続き・・・
どんなことでも「ああ悪いことをした、私は悪い人間だ、悪い、悪い」と
言っておればだんだん悪い人間になって良くなりません。
反省して自分が嫌になってだんだん落ち込み、
反省すればするほど自分が嫌になるとよくおっしゃいますが、
それはその後の実践をしていないから苦しいのです。
ただ、自分は悪いというのは正しい反省ではありません。
反省をして償いのために善き行いをしますと、
「ああ人として生まれて良かった」という喜びが必ず与えられます。
反省をして自分の過ちに目覚め、
次に償いのために善き行いをした時に、人様が喜んで下さいます。
「ああ良かった、私は人と生まれて過ちを犯し、
そこで悔い改めることができて償いをさせてもらえて良かったなあ」
という喜びが頂けるはずですね。
頭で反省するだけで実践がありませんと、だんだん落ち込んでいきます。