恩師のご著書「思いの中に生きる」より
思いの中に生きる
先の続き・・・
あれは難儀です。
目が潰れましたら目が萎んでしまって
だんだん落ち込んでくるのです。
また、義眼(ガラスの目玉ですね)
を入れますとちゃんと目が
閉じられないようになるのです。
夜休んでも目が開いたまま
寝なければなりません。
これも難儀だし、目玉を出したら
グッとへっこんで落ち込んでしまう。
「そういうのを主人に見られるのは辛い。
うまれもつかない片輪になってしまった」と、
泣いて泣いて暮しておられたのです。
四年間、「そんな辛い悲しい私は不幸だ」
とばかり思っているから、
本当にそのようになってくるのです。
今度動脈瘤ができて、
お医者さんに診てもらいましたら、
「あなたのはもう手術できません」。