生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(54)正月は国立博物館で

2019年01月04日 08時57分18秒 | その場考学との徘徊
その場考学との徘徊(54)  題名;正月は国立博物館で

場所;東京都 年月日;H31.1.2
テーマ;国宝絵画の見かた   作成日;H31.1.4 アップロード日;H31.1.4                                                      

TITLE: 正月の国立博物館
 
ここ数年、正月2日は国立博物館詣でにしている。その年の干支を色々な形で楽しむことができるからだ。しかも、国宝の中に閉じ込められている干支だから、興味は尽きない。
 9時半の開館時刻直前に正門に到着するように出かけるのだが、待ち行列は年々長くなっている。今年の入場券売り場は、外国人だけのグループが多かった。
 初打ちの太鼓は11時からなので、それまでに1時間半ゆっくりと館内の徘徊を楽しむことができる。



 先ずは特別展示の会場へ。この時刻なら空いているので、じっくりと写真を撮ることができる。イノシシなので、牧狩り関係が多い。富士の裾野で、侍がイノシシのしっぽを切り落とすところなどは、説明とその部分の矢印がなければ、通常ではわからない。写真を拡大すれば、なお分かりやすい。




牧狩り時に使う、矢入れもイノシシの毛でできている。 



別の部屋には、多くの浮世絵があった。美人画の中にも干支があった。
7つ先の干支(イノシシと蛇)を同時に描くことが縁起物と云われたそうだ。諏訪大社の御柱祭を思いだす。



 今回は、もう一つの目玉がある。昨年有名になったキャノンと京都文化協会が始めた「綴プロジェクト」の作品だ。正式名称は、「文化財未来継承プロジェクト」。超細密撮影の画像を専門家が修復して本来の作品を再現する。今年の展示は、長谷川等伯の「松林図屏風」で、東博の名物だ。この屏風にプロジェクションマッピングが行われて、うつりゆく情景が映し出されるのを、畳に座ってじっくりと楽しむのだ。

 先ずは原画のまま。すると霞が濃くなったり、薄くなったりして松の見え方が変わってくる。その中を、大ガラスが一羽、ゆうゆうと飛び去ってゆく。陽ざしが隠れると、粉雪が散り始める。それが止むと、隅の雲間から一瞬、満月が差し込む、といったストーリーだったと思う。






 すっかり堪能した後は、太鼓を楽しんでから東洋館に向かう。これも、お決まりのルートだ。お目当ては,古代中国の殷時代の饕餮文の青銅器。眼がどこで、しっ尾がどうなっているかを探す楽しみがある。ここも、外国人と若い女性が多かった。






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