5月2日。
この日は朝から現地の旅行会社に車を手配してもらい、4時間半ほどかけてある場所へ向かいます。
少し長くなりますが、どうぞお付き合いを・・・。
ヤンゴンを出て走ること4時間以上。
大半がこんな感じののどかな風景。
でも時々。
小さな町をいくつか通り過ぎました。
さて。
“キンプン”という場所に着くと、今度はトラックで山頂まで移動。
そのトラックというのは。
こんなの。
後ろの荷台に。
ぎゅうぎゅう! きっちきち!!!
ひたすら山道を走ります。
結構急な坂なんて、せ~の!みたいな感じで一気に登って行くのがなんともドキドキ。
なんかのアトラクションと思えばなかなか楽しめるんだけど、40分、ひたすら揺られ続けて・・・。
さて、山頂です。
外国人は入場料を支払って。
そして、いよいよ目の前に・・・。
ゴールデンロック!!!
金色に輝くゴールデンロックであります!!!
ミャンマーの人々にとって、ここは本当に大切な場所。
なので。
ミャンマー各地からの観光客でいっぱい。
・・・ですが、真昼間。 気温40℃では、やはりここを裸足で歩くのは無理!
なので、ミャンマーのみなさんも、日陰に集まっておられます。
このエリアは小さな村のような感じで、数軒のホテル、飲食店、そしてここで暮らす人々の場所という感じ。
この丘の上にも寺院があるのですが・・・。
熱心に拝む人々。
・・・の後ろに、なんかいるぞ。 黒いもん、いるぞ。
ミャンマーでは犬も熱心に参拝するらしい。
さて。
ゴールデンロック周辺では屋台や小さなお店もずら~っと並んでいて。
おなかに自信があるなら、これをもぐもぐしても良いかもしれませんね。
(私はおなかと相談した結果、勇気ある辞退)
ここでも、犬、イヌ、いぬ~!!!だったのですが、にゃんことの出会いもありました。
ま、たった3匹だけでしたが。
「興味はあるけど、近づくのはちょっとね・・・」
という、腰ひけひけ、ビビりさんがかわいかった。
この日はちょうどお祭りだったみたいで、にぎやかな音楽に合わせて女の子が壺を頭に歩き出す。
一方こちらもお祭りの儀式らしく、私も菩提樹に水をかけて願掛けを。
仏陀が菩提樹の下で悟りを開いたことにちなんだものだとか。
それにしても、ミャンマーは本当に功徳の国。
人に施すことがごくごく当たり前に日常に根付いていることを実際に目の当たりにして驚くばかり。
お祭りということもあるだろうけど、この女性はミャンマー名物“モヒンガー”を参拝の人々へ提供。
みんな、集まって楽しそう。
ちなみに、女性が顔に塗っている白いものは“タナカ”という木から作られるという日焼け止めだそうです。
そんな多くのミャンマーの人々が崇拝するゴールデンロック。
こんなに近くまで行けるんです。
っていうか、触れるんです。
が、これは男性だけ。
みなさん、何をしているかと言いますと。
購入した金の紙を。
ゴールデンロックにぺたぺた。
そして、静かにお祈り。
私含む女性は、ここからそれを見守ります。
金の紙が風に乗ってキラキラと舞い、逆光の中浮かび上がるゴールデンロックはますます神々しい。
そして、この角度から見るゴールデンロックはやっぱりそのバランスが不思議としか言いようがない。
そんなこんなで、サンセット。
この日はホテルのレストランでかんぱ~い!
日帰りの観光客が多い中、わざわざ宿泊した目的はただひとつ。
ライトアップされたゴールデンロックをこの目で見たかったから。
ミャンマーの人々の中には、夕方から山頂をめざし、サンセット、夜のゴールデンロック、そしてサンライズを見て帰るという人も多いとか。
なので、夜になると。
ぎっしり、野宿組。
もちろん無料の宿泊スペースもあるにはあるのですが、大半はレジャーシートのようなもの持参でやってきた人々。
これほどミャンマーの人々を惹きつける『ゴールデンロック』。
初めて写真でその姿を見た時はとにかく、「なんで落ちそうで落ちひんの?」ってことばかりが浮かび、実際に見てみたい!とミャンマーまでやってきたのでした。
ところが、実際この場に立つと、なぜかそういう物理的なことはどうでもよくなってしまいました。
ゴールデンロックの周りには、それを目にすることで感じる幸せ、ただひたすら捧げる祈り、そういった目に見えないけど確実に伝わってくる濃い何かが満ちていて、その空気の中にいるだけでじわじわと自分の中に幸せな気持ち、ありがたくて感謝したくなる気持ちが広がってきたのでした。
広場を埋め尽くす人々に混じってただそこでじっと座っていたのですが、ほんとうに言いようもない温かい幸せな気持ちが満ちてきて、あぁ、ここに来られて良かった・・・とただただ感謝しかありませんでした。
ゴールデンロックは一晩中光り輝き続け、その光の下で人々は眠り、朝になれば山を下ります。
つづきはまた今度。
今も糸が通るのだとか・・・。
ちなみに、上の仏塔に納められた仏陀の髪の毛(2本だったかな?)のおかげで、このゴールデンロックは落ちそうで落ちないと信じられています。