北京→大同。
行きは飛行機で1時間。 あっという間に到着したのですが、帰りは。
大同バスターミナル。
大同→北京のフライトは朝早いか夜遅いかでちょうど良い時間がない!
また、今やとっても便利になった高速鉄道(中国版新幹線)も大同にはまだないので、電車利用なら夜行に乗るか・・・という状況。
そういうわけで、片道4時間というバスで北京に帰ることにしました。
大同にはバスターミナルが2つあり、どちらからも一日数本北京行きがでているようですが(2018.7時点)、今回はこちらの大同汽車駅から。
ネットでも購入可なのですが、念のため前日に直接チケットを買いに来ました。
ターミナルと言ってもこんな殺風景でこじんまりした所。
めっちゃ寝てるし。
おや? 機械がずらり。
これで買えたら楽やんっ!
と操作していったら、最終段階にきて。
外国人パスポートでは無理らしいことが判明。
(前にも同じようなことがあったような・・・。学習しない私たち)
というわけで直接窓口へ行き、パスポートを提示の上、ネットで予め調べておいた時刻のチケットを買うことができました。
こんなの。
で、北京に帰る当日。
写真奥の方にセキュリティチェックがあります。
空港と同じように、スーツケースや手荷物の検査を済ませ。
このにこやかなおっちゃんに「北京行きのバスに乗りたいねん」と伝えると再度パスポートチェック。
こうしてようやくバス乗り場へとたどり着きました。
・・・が、バス。 めっちゃ多い。 どれ? 北京行き、どれ???
うろうろしていたら知らないおっちゃんが教えてくれました。
中国のバスはこんな風にどでかく書いてあるのでわかりやすい。
あらま。
思ってたより綺麗、そしてちゃんとしたシート。
"べんち"って、ベンツマークもどきの下に堂々と書いてあるけど気にしない。
13:30の出発時刻を少し過ぎたところで、バスは動き出しました。
が、すぐにストップ。
そして、やたら声の大きいおばちゃんが乗り込んできたと思ったら、乗客に向かって。
「ネットで予約した人! チケット出して~!!!!!」
実は乗車後もチケットチェックがあったので、おばちゃん、いったい何回チェックしたら気が済むねん・・・と思いながらも。
ネットで買った人たちはおとなしくチケットを提出。
私たちは窓口で買ったのでただ様子を見てるだけ。
で、結局何があったのかわからないままおばちゃんは戻ってきて、一人ひとりに「面倒かけたな!」とチケットを返却。
14:00。 ようやくバスは北京に向けて出発したのでした。
おぉ~。 向こうには長い列車が。
・・・などとのんきに車窓の風景を楽しんでいたのもつかのま。
いきなりの工事とか。
またまたいきなりの工事で、渋滞だらけ。
更に、こういう要所要所で行われるのが。
身分証チェック。
バスの中に係員が乗り込んできて一人一人の身分証明書をチェックする場合もあれば、全員バスから降ろされてこれまた空港と同じようなセキュリティチェックと手荷物検査をさせられたり。
それだけならよいのですが、あるゲートでは私たちのパスポートをしげしげと眺めながら、何度も何度もこれが身分証明か? これがお前の身分証明番号か?と聞いてくる。
何度もパスポート番号を示してこれがワシの番号じゃい!と言っても、どうも納得しない様子でガンガン聞いてくる。
そんな同じやり取りを何度か繰り返したところ、後ろに並んでいた夫が一言。
「ぼくたち外国人なので、このパスポートが身分証明なんです」
係員一同 「あぁ~~~~~」(←もんのすごい納得した様子)
・・・外国人のパスポート、初めて見たらしい。
以前夫からそのような話を聞いたことはあったけど、いざ自分がその場に立つと、「パスポートはみんな知ってるもの」という大前提で話してしまっていたのでした。
勝手に自分の常識を作ってたらあかんな・・・。
そんなこんなで再びバスは北京へ向かい、途中サービスエリアに立ち寄りトイレ休憩。
この時点で写真の時計を見ていただければわかると思うのですが、2時間以上たっています。
が、その後スマホの地図で到着時刻を検索してみると。
・・・なんでこの場所から3時間以上かかんの?
そうなんです。
途中何か所か事故があったようで、その都度すごい事故渋滞。
予めそれがわかっていても迂回することなくブッコんでいく長距離バス。
本来なら17:30に北京到着予定ですが、18:00前の時点であと3時間以上かかると、スマホは非情にも告げるのでした。
(ちなみに、バスの時計はむちゃくちゃです)
乗客へのサービスなのか、突然始まった車内での映画上映。
その音量がまたうるさい。
夫は音楽を聴きながら、私はダウンロードしてきた中国ドラマを見ながら、ただひたすら北京を目指す!
結局北京についたのは、夜の9:30。
8時間のバス旅となりました。
いやぁ、4時間では着かへんやろと思っていたけど、8時間は想定外やったな~。
ところで。
私の近くに座っていたのは、小さい女の子を連れたお父さん。
それはそれは大事に大事に、自分が座りにくくても女の子が眠れるようシートを空けて、ほんま良いお父さんやな~と思いながら見ていました。
一方通路を挟んで座っていたおっちゃんはず~っと大声でスマホで話していたので、おっさん、やかましいんじゃ!と心の中で思っていたのですが、そのおっちゃんが女の子のお父さんに「俺の横の席に座り~」と声をかけ、おっちゃん&女の子パパはその後楽しそうにおしゃべり。
あらま。 ほっこり。
トイレのないバス車内。
女の子パパはなんと"おまる"持参だったのにはおぉ~と思ったけど、以前は洗面器を持ち歩く子供連れがいたなぁなどと懐かしく思い出しながら、大同旅は無事終了したのでした。
おしまい。