中国側の国境駅。 エレンホト(二連)駅。
夜8時過ぎ。 いきなり・・・。
ガチャコ~ン!!! ガチャコ~ン!!!!!
なんじゃっ!? この音! そして振動はっ!!!!!
その振動がおさまると、列車は静かに移動しはじめ。
するすると車庫の中へ。
これ。 旅の楽しみのひとつだったのですが、何かといいますと。
車輪交換!
中国とモンゴルでは使用している線路の幅が違うので、ここでモンゴル線路に合わせた車輪に交換する作業があるのです。
おぉ~! ガンガン運んでるっ!!!
先に車庫に入っていた車両はこのようにジャッキで持ち上げられ、中国側の車輪を外したら。
今度はモンゴル側の車輪を取り付けます。
最後は手作業で微調整。
そうこうしているうちに、私たちの車両がジャッキで上がり始めました。
が、今回はほとんど振動も感じず、上昇している感覚もなし。
この間、列車内の電源はすべて落とされます。
しばらく作業を見ていましたが。
小腹がすいた。
日本の100均で購入したチキンラーメンと持参した紙コップ。 お湯はこの間も供給されるので、ずるずるっと食べながら作業完了を待ちます。
交換作業が無事終了すると、今度は中国出国手続き。
それが終了すると列車はモンゴルへと動き出し、今度はモンゴル側の国境駅で入国手続き。
全てが終わったのは夜中の2時すぎ。
ようやく眠れる~! おやすみなさ~い!
おはよ~ございま~す!
・・・・・。
?????
なんで列車、止まってんの???
なぜかず~っと停車したままの列車。
と、その時。 ノックの音がしてやってきたのは列車の乗務員。
そうでなくても不機嫌な顔が普段の何倍も歪んどるやないか? おいおい、どうした?
「この先の線路が大雨による洪水で通行不可になりました!」
こ~ずい・・・デスカ。
ま、自然現象には逆らえへんし。
とは言え、私たちはみなウランバートルに向かわねばなりません。
そこで。
最寄りのちいちゃい駅に移動して。(さっき晴れてたのに、ここではもう大雨)
そこで乗客全員、強制下車!
この間、英語のできるモンゴルスタッフがもたらす情報が錯綜して若干混乱しましたが、結局。
バス数台に乗り込んで、2時間ほど走り洪水地点を回避して、またまた別の駅へGO!
その駅に用意してあった別の列車に乗り込んでウランバートルを目指すことになりました。
おぉ! これは私たちが乗りたかった北京発モスクワ行きの列車ではないか!!!
(この列車のチケットは、ロシアまで行く人にしか販売してくれないようです)
列車内もかなり混乱していて、とにかくみんなのスペースを確保することが最優先。
もともとのチケットはこの際関係なし!
ゆずり合ってなんとか全員座ることができました。
(・・・こんな状況なのに中国からの乗務員ときたら、自分らは贅沢すぎるスペースをちゃっかり確保しおってからに、さらに禁煙やのにタバコ吸いおってからに、シベリア鉄道の乗務員に関しては総じてイマイチでございました)
不便かけてごめんにゃ。
という気持ちなのか、簡単なお食事がでるということなので食堂車へGO!
モンゴル仕様の素敵食堂車!
ご飯はモンゴルのチャーハン。(味はふつ~)
そしてこれまた、ひえっひえ、うまうまのビール!!!
列車は無事ウランバートルへと向かい、窓の向こうには草原と青空が!
牛さん、もぐもぐタイム! 丘にもいっぱい。
モンゴルだ~!という感じの風景を眺めてるともうワクワクしてきて、つい。
ビールも進むってもんです。
ちなみに同じコンパートメントにはオーストラリアからの年配夫婦。
お互いの旅行の話とか、モンゴルに行って何をするかとかおしゃべりしているうちに。
夜8時! ウランバートル駅に着いた~!!!!!
予定より5時間以上遅れたけど、無事に着いたことに感謝!
というのも、後で知ったのですが。
洪水現場はこんなことになっていたのだとか。
一つ間違ったらこんな災害に巻き込まれていたかも・・・と思うと、とにかく無事に着いたことに感謝、感謝!
ウランバートルでは観光する時間はなかったけど、ま、いっか。
とにかくホテルでゆっくり休んで(さっぱりしたくて入ったシャワーは、まさかの水やった!!!)、翌日は草原へ向かいます!
つづきはまた、今度。