ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『料理通異聞』

2017-05-24 22:02:36 | 
『料理通異聞』 松井今朝子 幻冬舎
 相次ぐ天災と混乱の時代に、料理への情熱と突出した才覚で一料理屋を将軍家のお成りを仰ぐまでにした「八百善」の善四郎の一代記。
 淡々と人物を描く私の好みの小説。しかし、もう一つ心に迫るものがなかった。酒井抱一、谷文晁などそうそうたる人物との交流、困った人には何かしてやらずにはいられないお節介な性分、損して得とれというような考え、身分の高い者にも物怖じしない度胸、人を喜ばせたいという気持ちが善四郎を魅力的にしているのだろうが、なにか物足りない気がした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする