ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

喪の仕事

2020-05-02 12:15:18 | 関ジャニ∞
 安くんのモーニング関ジャニーは、驚いた。途中で、泣きながら話している?と思った。脳腫瘍の手術、背中と腰の骨折と二回も死線を越えた安くん。毎日を大切に生きよう的な前向きな言葉をエイターに発信してくれるので、彼は乗り越えたのだと勝手に思っていた。
 でも、大好きなダイビングができないこととか、普通にできていたことができなくなったことは、やっぱり辛いよね、悔しいよね。でも、こういう風に泣く自分をさらけ出す安くんが、私はうれしかった。なぜって、泣いていることに。感情を吐き出せたことに。

 5/2の朝日新聞の「BE」に清水研・がん研有明病院腫瘍精神科部長が「がん患者のこころ」で「喪の仕事」について書いていた。大切なものを失った時、喪失を受け入れるには時間と様々な家庭が必要という。

呆然自失となり起こったことがにわかに理解できない時期→
取り乱して泣きさけんだり理不尽な現実に怒りがこみあげたりする時期→
失ったものに目を向けて涙が止まらない時期→
人生はそもそも平等ではないという現実を理解してしみじみなく時期

 こういう段階を経て、人はがんになる前に描いていた人生と徐々に別れを告げ、新たな現実に向けて歩みを始める。つらい出来事に出合った時、負の感情を押し込める必要はない。現実を受け入れ、残された時間を有意義に過ごすために、まずは思い切り怒って思い切り悲しむことが大切らしい。

 同じようにキュブラ―ロスの「死の受容のプロセス」というものもある。
否認→怒り→取引き→抑うつ→受容
 以前、講演会で聞いた話。その方は、夫を亡くし悲しみにくれていたが、キュブラ―ロスの「死の受容のプロセス」を知っていたので、自分は今この段階だとわかってよかったと言っていた。キュプラ―ロスのプロセスを知っていたからこそ、自分の感情がおかしいものではなく、当たり前のことであり、次にくる段階がわかっていたので安心したのだとか。

 だから、感情にふたをしないで泣いてもいいんですよ。ね、安くん。
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