ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

「京の国宝」「みやこのこくほう」と読みます

2021-08-05 22:10:46 | 美術鑑賞
「京の国宝 守り伝える日本のたから」 2021年7月24日-9月12日 京都国立博物館
開館時間:午前9時~午後5時30分  休館日:月曜日(ただし8/9は開館し、翌8/10休館)

右 松に秋草図屏風 長谷川等伯<前期> 大胆な構図。結構大きく描いている。
左 梵天座像 鳥の上に蓮華座が乗っているのがおもしろい


上 風神雷神図屏風 俵屋宗達(8/24-9/5)
下 松に秋草図屏風 長谷川等伯<前期>

 国宝好きの私には、たまりません。規模の小さな国宝展という感じ。事前予約<優先制>なので、人も少なく、ゆったりと見ることができた。
・釈迦如来像(赤釈迦) 赤い着衣の模様が優美。
・玄奘三蔵絵 字が流れるようで優美。絵巻は絵ももちろんだが、字も芸術だと実感した。
・天橋立図 雪舟筆 墨一色なのに海が水色に山が薄緑に見える不思議。下絵らしいが、下絵には思えない。
・伊能忠敬関係資料 沿海図では、私の居住地が「莵原郡」と表記してあった!
・婆藪仙人 写実的。目が生き生きとしている。今展覧会で一番好き。
・金銅透彫舎利容器 繊細で美しい

 私は、刀に興味はほとんどなかったが、同じ刀でも受けた印象が違うのに驚いた。(展示場所は、離れている)
・太刀 銘久国 そりが綺麗。端正。
・刀 無銘(名物富田江)<前期> 気迫・冷気・殺気を感じる。
・刀 (名物稲葉江) 流れるような柔らかさ(刀に柔らかさを感じるのは変だが・・・)を感じた。

 日記でも受ける感じが違う。筆跡に人間味を感じる。(展示場所は離れている)
・御堂関白記 自筆本 端正に書いてある部分と大きく書いてある部分あり。
・明月記 自筆本 黒く塗りつぶしたり、朱を入れたり、書き加えたり、字が乱れたりと。

 皇室の至宝も。
・春日権現験絵 戦場シーンは、結構血が飛び散って・・・
・天子摂関御影 国宝ではない。歴代の摂関の似絵。同じような服装、同じようなポーズだが、顔も服の文様も違う。個人の違いがはっきりとわかって見事。

 文化財を後世に守り伝えるための調査と研究、防災と防犯、修理と摸造まで言及している。焼損してしまった文化財は、見えているだけで痛ましい。防災や修理の必要性を感じた。
・春日大社若宮御料古神宝類 毛抜形太刀 螺鈿がきれい。
 水晶鏑矢、金銅尖矢、蒔絵弓、平胡籙などは、摸造品が展示されており、比較できる。(展示場所は別)原品の矢には羽根が無くなっているが、模造品はある。又、蒔絵がくすんで見えにくい現品が模造品では、美しい姿を見せてくれる。

 後期にも行くと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする