ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『名画の中で働く人々』『スタンフォード式最高の睡眠』

2022-11-28 13:23:26 | 
『名画の中で働く人々 -「仕事」で学ぶ西洋史』 中野京子 集英社
 「看護師」はひと昔前なら「看護婦」。神話の時代からある仕事とは? 「リケ女」のはしりは命がけ! 知っているようで知らない、仕事のルーツや歴史を、『怖い絵』シリーズの中野京子が解説。今まで見えてこなかった、もうひとつの西洋史がそこにある。
 短いエピソードなので読みやすい。絵の細かいところのビューポイントもあり、おもしろかった。中野さんの博識ぶりや歴史への造詣の深さに頭が下がる。
 「はじめに」ある映画スター・三船敏郎のエピソードがいい。三船は、仕事に遅刻したことがなく、撮影前にセリフも完璧に覚えていた。ひょんなことから俳優になった三船は、そのことを褒められると「人間は与えられた職業を通じて世の中のために少しでも尽くさなければならない。それが人間の義務である」(小林淳著『三船敏郎の映画史』アルファ―ベータブックスより)と職業意識を語ったとか。各自が与えられた場所で全力を尽くす。だから、社会は回っている。

『スタンフォード式最高の睡眠』 西野精治 サンマーク出版
 レムとノンレムは、「90分周期」じゃなかった!?最新の睡眠データ満載!科学的エビデンスに基づいた、睡眠本の超決定版!「世界最高」の呼び声高いスタンフォードの睡眠研究。そのトップを務める世界的権威が明かす最高の睡眠とは。
 最近、なかなか眠ることができない。夜にミルクティーを飲んだり、寝る前までスマホを見ているからだと分かっているのだが。何年か前に流行った本を手に取った。
 やっぱりそうかと思ったものもあったが、知らなかったこともあった。特に睡眠不足からくるマイクロスリープ(瞬間的居眠り)は、怖いと思った。また、睡眠負債は、週末の寝だめで返せるものではないことがわかった。いつも寝る時間の2時間前から寝る直前は、睡眠禁止ゾーンと言って、寝つきにくいなんて知らなかった。
 短い睡眠時間ならば寝始めの90分を深く眠ることを提言している。(この本のいいところは、○○ができなければ、どうしたらよいかということを述べているところ。寝る90分前に入浴がすませることができなければ、寝る前にシャワーをとか。)ぐっすり眠るための方法を実行して、入眠直後の黄金の90分を手に入れようっと。私の場合、スマホを見たり、本に夢中になったりと寝る前に脳を興奮させているのが不眠の原因だと思う。
 
 
コメント
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