ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『神戸、書いてどうなるのか』『鹿の王』

2016-04-18 16:38:17 | 
 熊本地震の被災者の皆さま、お見舞い申し上げます。
 大分の両親は無事だが、とにかく余震が ひっきりなしにあって怖いらしい。もし、地震で孤立しても、戦時中のことを思えば、ご飯が食べられないとかお風呂に入れないことは、へっちゃらだ!と戦中派の母は、鼻息も荒く語る。リュックに通帳、印鑑、小銭、水、パン、チョコを入れて玄関に置いて、すぐ避難できるようにしているとか。寝るときは鍋(ヘルメット代わり)を横に置いているとか。戦時中を生き抜いただけあって、元気である。しかし、今は気を張っているが、これが長く続くと疲れが出てくるのではないかと心配だ。早く地震がおさまることを祈るばかり。

『神戸書いてどうなるのか』 安田謙一 ぴあ株式会社
 神戸在住の‟ロック漫談家”による神戸エッセイ。ガイドブックには載らない神戸案内。
 知っているところがあると、思わずニヤリ。しかし、知らないところがほとんど。映画や音楽に詳しい人以外には、ついていけない世界かもしれない。そういう意味で、一般向きではない。しかし、永田さんの写真はノスタルジックでいい。

『鹿の王』 上橋菜穂子 角川書店
 強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団<独角> その頭であったヴァンは、奴隷として岩塩鉱にいた。ある夜、不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け育てる。しかし、ユナがさらわれ、ユナを追ううちにヴァンは、病の背後の存在を知る。一方、医術師ホッサルは、謎の病の治療法を必死で探していた。そして、ホッサルも病の背後の存在に気付く。
 壮大なストーリー。これは、児童書ではない。中学生以上向きだと思う。大人が読んでも読みごたえがある。こうと思っていたら実は違っていたなど、ストーリーは複雑に入り組む。読むたびに違った面が見えて、感想が違ってくると思う。
 体の免疫の説明はとてもわかりやすかった。それを、社会に対応させるところは流石である。
 しかし、私は上橋さんの著作が苦手なようで、なかなか物語に入ることができなかった。名前や地名がなじみにくいのだと思う。飛鹿をピユイカ、火馬の民をアファル・オマとフリガナをふるのも、私には違和感があって、なじめなかった。本には、地図がほしかった。
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