『疾風ロンド』 東野圭吾 実業之日本社
拡散すれば人々を大量死に陥れる威力をもつ生物兵器K-55が盗まれ雪山に埋められた。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまう+。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。犯人からの手がかりは、スキー場らしき場所で撮られたテディベアの写真のみ。果たして、生物兵器は無事に回収できるのか?ドタバタサスペンス。
本作が映画化され、関ジャニ∞の大倉くんが出演するというので読む。大倉くんは、研究員の代わりに生物兵器(彼は、研究員の嘘で人を助けるワクチンと聞かされている)が埋められている目印のテディベアを探すスキー場のパトロール役。真面目で天然ぽい役が、大倉くんにドンピシャ。(しかし、彼はスキーができるのかな?)大倉くんと一緒に探す大島優子ちゃんは、プロのスノーボーダー役。なんと、大島優子ちゃんは、スノーボードが得意なのだとか!そして、研究員が阿部寛さん。阿部寛さんの「テルマエロマエ」のようなおとぼけぶりがさく裂すること間違いなしと思う。絶対、映画を見ようっと!
本は、軽いノリで読める。ところどころ、クスリと笑えるところもある。まず、冒頭で犯人が事故死って、どうよ。研究一辺倒で世事にうとく脇が甘すぎる研究員と上司の掛け合いもおもしろい。テディベア探索の件は、誰でも想像がつくが、後半は、少しドキドキしながら読んだ。
『幻の女』 ウィリアム・アイリッシュ 稲葉明雄訳 早川書房
妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。彼は気晴らしにその女を誘って食事をし、劇場でショーを観て、酒を飲んで別れた。その後、帰宅した男を待っていたのは、絞殺された妻の死体と刑事たちだった!迫りくる死刑執行の時。彼のアリバイを証明するたった一人の目撃者“幻の女”はいったいどこにいるのか?
ミステリの名作とは知らなかった。江戸川乱歩は、『幻の女』を読んで、いたく感激したのだとか。最近、新訳が出たが、冒頭の一文は、稲葉訳があまりにも名訳なので、そのまま使用したらしい。
江戸川乱歩が読むくらいだから、1976年発行と古い。しかし、古くささを補ってあまりあるおもしろさだった。妻殺しで死刑執行間近の男。友人は、男の命を救うために、アリバイを証明できる、男と一緒に過ごした女を探す。しかし、誰もその女を見なかったと言う。なぜ、あんなに派手な帽子をかぶった女を見ていないのか?やがて、その理由がわかり始めるが、糸口がみつかると思いきや、振出しに戻ってしまうのだ。章の見出しが、「死刑執行前〇日」となっているので、時間に追われているようで、夢中になって読んだ。
拡散すれば人々を大量死に陥れる威力をもつ生物兵器K-55が盗まれ雪山に埋められた。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまう+。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。犯人からの手がかりは、スキー場らしき場所で撮られたテディベアの写真のみ。果たして、生物兵器は無事に回収できるのか?ドタバタサスペンス。
本作が映画化され、関ジャニ∞の大倉くんが出演するというので読む。大倉くんは、研究員の代わりに生物兵器(彼は、研究員の嘘で人を助けるワクチンと聞かされている)が埋められている目印のテディベアを探すスキー場のパトロール役。真面目で天然ぽい役が、大倉くんにドンピシャ。(しかし、彼はスキーができるのかな?)大倉くんと一緒に探す大島優子ちゃんは、プロのスノーボーダー役。なんと、大島優子ちゃんは、スノーボードが得意なのだとか!そして、研究員が阿部寛さん。阿部寛さんの「テルマエロマエ」のようなおとぼけぶりがさく裂すること間違いなしと思う。絶対、映画を見ようっと!
本は、軽いノリで読める。ところどころ、クスリと笑えるところもある。まず、冒頭で犯人が事故死って、どうよ。研究一辺倒で世事にうとく脇が甘すぎる研究員と上司の掛け合いもおもしろい。テディベア探索の件は、誰でも想像がつくが、後半は、少しドキドキしながら読んだ。
『幻の女』 ウィリアム・アイリッシュ 稲葉明雄訳 早川書房
妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。彼は気晴らしにその女を誘って食事をし、劇場でショーを観て、酒を飲んで別れた。その後、帰宅した男を待っていたのは、絞殺された妻の死体と刑事たちだった!迫りくる死刑執行の時。彼のアリバイを証明するたった一人の目撃者“幻の女”はいったいどこにいるのか?
ミステリの名作とは知らなかった。江戸川乱歩は、『幻の女』を読んで、いたく感激したのだとか。最近、新訳が出たが、冒頭の一文は、稲葉訳があまりにも名訳なので、そのまま使用したらしい。
江戸川乱歩が読むくらいだから、1976年発行と古い。しかし、古くささを補ってあまりあるおもしろさだった。妻殺しで死刑執行間近の男。友人は、男の命を救うために、アリバイを証明できる、男と一緒に過ごした女を探す。しかし、誰もその女を見なかったと言う。なぜ、あんなに派手な帽子をかぶった女を見ていないのか?やがて、その理由がわかり始めるが、糸口がみつかると思いきや、振出しに戻ってしまうのだ。章の見出しが、「死刑執行前〇日」となっているので、時間に追われているようで、夢中になって読んだ。
表現がまさにその通りだと思います。本当に、『幻の女』は、昔の名画を見ている感じでしたね。
ふみさん
すみません、忘れていました。でも、「アイリッシュってアイリッシュ短編集の?」という会話をしたような記憶がかすかにある・・・。「なんでこの本、図書館に予約入れたのかな」と思っていたので、ふみさんの推薦を受けて予約を入れたのかな?まあ、結果的にいい本に巡り合えて、よかったです。
言い訳になりますが、なんでもすぐ忘れちゃうからブログに感想をのっけるのですよ~。
アイリッシュは短編もいいよ。消えた花嫁とか、遺贈とか。
自分も『疾風ロンド』読みましたよ。
いくつかの会話やキャラクターに笑ってしまいました。
そのうえエンタメ作品として面白かったと思いますよ!
映画も見ようと思っています。
それに『幻の女』も読みましたよ。
面白いですよね。
質の高い映画を見ているような感じを受けました。
そのうえ事件の全容を暴くエピローグは圧巻だと思いましたよ。