「シンプルの正体 ディック・ブルーナ展」「五感で楽しむ俳句」

「シンプルの正体　ディック・ブルーナ展」伊丹市立美術館　2018年6月16日－7月29日　10：00～18：00
　

ブラックベア。本を読み過ぎて目が充血して赤いらしい。

　絵本「ミッフィー（うさこちゃん）」で知られ、2017年2月に亡くなったオランダの絵本作家ディック・ブルーナの作品展。

うさこちゃんです

　ブルーナは、マティスから線を、サヴィニャックからエスプリを、レジェから輪郭線を学んだと言われているらしい。絵本に使われる赤、青、緑、黒、グレー、茶の6色はブルーナカラーと言われている。

　200冊を超えるペーパーバックの表紙が、モダンでオシャレ。メグレ警視のシリーズ、ジャン・プリューヌの本の表紙が私が好きな作品。ポスターは、まさにシンプルだが、本質を端的に表現して見事。

　また、「シンプルの明日」というテーマで日本のデザイン界で活躍する作家が、ブルーナからインスプレーションを受けた新作を発表。

ＫＩＧＩの作品

ガラスの中のブルーナカラーがきれい　


本の中に蝶のようにブルーナカラーが

中村至男の作品

最初は何かわからなかったけれども、よ～く見ると･･･


コーヒーの中に映っているのは･･･


私が一番好きな作品　ミッフィーちゃん来日していたのですね


「五感で楽しむ俳句」　「ブルーナ展」と同じ場所・同じ会期で
五感（視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚）に訴える俳句を直筆作品で紹介

　最近、まつやま俳句ポストに投句しているので、興味を持って見る。どの句もさすがで、自分の句のつたなさを感じつつも、楽しかった。以下、私の好きな作品。

●ゆるやかにきてひとゝあふほたるの夜　桂信子
色っぽいなあ。しかも団扇に書いてあるのが螢と合っていい。

●炭の音かちりかちりとひそかなり　星野麦人
かわいいだるまさんの絵も。私は、お茶をやっているので、炭がぱちぱちというと火がついたと思う。が、ぱちぱちではなくかちりかちりが冬の寒さを表している気がする。

●大蟻の雨をはじきて黒光り　星野立子
蟻の表現がすごいと思う。

●老鶯のしきりになくや朝朗（あさぼらけ）　芦田秋窓
まつやま俳句ポストの兼題に「老鶯」があったので、気になった。