『白光』 朝井まかて 文藝春秋
絵を学びたい一心で明治の世にロシアへ。芸術と信仰の狭間でもがき辿り着いた境地――日本初のイコン画家、山下りん
激動の生涯を力強く描く。
実在の人物とは知らなかった。西洋画への学びの欲求、情熱の塊のようなりんが魅力的。明治維新の激動の時代にロシアへ留学したものだと思う。しかし、ロシアでは西洋画への勉強ではなく、稚拙な古いイコンの模写ばかり。言葉が不十分で意思疎通も満足ではないし、りんのイコンではない西洋画への強い欲求は周りとの人間関係も危うくなる。そして、それが原因となる心身の不調から帰国。やがて、りんは、イコンをずっと模写していた意味に気づく。そこからのりんは、穏やかで清々しい。
エルミタージュ美術館の協力でドラマ化してほしいな。
絵を学びたい一心で明治の世にロシアへ。芸術と信仰の狭間でもがき辿り着いた境地――日本初のイコン画家、山下りん
激動の生涯を力強く描く。
実在の人物とは知らなかった。西洋画への学びの欲求、情熱の塊のようなりんが魅力的。明治維新の激動の時代にロシアへ留学したものだと思う。しかし、ロシアでは西洋画への勉強ではなく、稚拙な古いイコンの模写ばかり。言葉が不十分で意思疎通も満足ではないし、りんのイコンではない西洋画への強い欲求は周りとの人間関係も危うくなる。そして、それが原因となる心身の不調から帰国。やがて、りんは、イコンをずっと模写していた意味に気づく。そこからのりんは、穏やかで清々しい。
エルミタージュ美術館の協力でドラマ化してほしいな。
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