ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『この夏の星を見る』

2024-02-20 22:09:11 | 
 今日は、これが2月と思うほど暖か、いや暑かった。大丈夫か?地球。

 NHK「夏井いつきのよみ旅!」が神戸でロケをするらしく、俳句を募集。いろいろと悩んだが、やっぱり投句しようと応募用紙のある文化センターへ取りに行く。場所がわからず聞くと「このへんにあったのですが、なくなったみたいですね」縁がなかったようだ。残念。今日は、ボランティアがあるので、応募用紙を電車の中で書いて、お昼を食べずにダッシュで元町に持っていけば、ボランティアに間にあうはずだった。Xでつぶやくと、応募用紙はダウンロードできますよとのこと。ありがとうございます。グズグズしていた私が悪かったのです。

『この夏の星を見る』 辻村深月 KADOKAWA
 亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
 コロナ禍。本を読みながら、もう忘れつつある自分にビックリした。そうそう、大分の両親に会えなかった。他県ナンバーの車を見かけたら、近所の人が聞きに来るとか。当たり前という尊さを 関ジャニのライブで声出しができた時、思わず涙を流したことを お茶のお稽古が再開したときに嬉しさが沸き上がったことを思い出した。
 コロナで奪われたものは多いが、コロナだからこそ出会えたものもある。割を食った世代かもしれないが、苦悩や屈託を抱えながら子どもたちのコロナに負けない強さやバイタリティーがまぶしい。子どもを見守る大人たちもいい。
 読後感が爽やかな本。
 そして、木星がほとんどガスの塊だとは知らなかった。望遠鏡にいろいろな種類があるとは、思わなかった。
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