書きたいことが全く浮かんで来ないので、夏の想い出でもとりとめなく書いてみようかと思います。
何のオチも無い、ただの回想に過ぎない話になりそうだけど、これまで私が過ごして来た56年弱をざっと振り返ることで、私の人となりを皆さんに知ってもらえる良い機会になるかも知れません。
一番古い記憶は、やっぱり幼稚園児だった頃のもの。東大阪市の小さな一軒家に住んでて、夜は家族4人が川の字になって寝てて、ある日、父だったと思うけど1匹のホタルを虫籠に入れて持って帰って来て、寝るときにシンシンと光るホタルを4人で眺めた想い出があります。
あと、朝、起きたときにテレビ(まだ白黒だったと思う)で怪談ものの映画が放映されてて、トラウマ級に怖かったのを憶えてます。そのせいかどうか分からないけど、中学生ぐらいまでは幽霊が怖くて、寝るとき部屋を真っ暗には出来ませんでした。(今はぜんぜん平気)
現在の感覚だと朝っぱらそんな映画をテレビでやるか?って思うけど、当時(昭和40年代)はテレビ番組が今ほど豊富に無かったから、映画で穴埋めしてたんじゃないかと思います。
小学1年の夏に、我がファミリーは三重県の現在住んでる家に引っ越して来ました。家族で花火をしたり、かき氷を作って食べたり等、家族の楽しかった想い出は全て、私が小学生の高学年になるかならないかの辺りまで。
その頃から両親が不仲で毎日喧嘩するようになり、それに伴って私と5つ上の兄とも仲が悪くなり、私が中学生になる頃には会話がほとんど無い家庭になってました。兄とはその頃から、私が30歳を越えるあたりまで一言も口を聞いてません。
だから、一度崩壊したファミリーなんですよね。両親が私ぐらいの世代だったらとっくに離婚してる筈だけど、なにせ父は大正15年(昭和元年)の生まれで、離婚がまだ犯罪並みのタブーだった世代。最初から選択肢に無かったんでしょう。
なので小学時代の後半から、家族の楽しいメモリーは一切ありません。それだけに、かき氷や花火、ホタルの想い出がひときわ輝いてます。冬にはコタツを囲んで『輝けレコード大賞』や『紅白歌合戦』を観た団らんの想い出もあるけど、鮮烈に残るのはやっぱ夏の記憶ですよね。