ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『キイハンター』#105 #109 #120

2022-11-20 18:48:07 | 刑事ドラマ'70年代

1968年=昭和43年にモノクロで放映スタートした、TBS&東映のタッグによるアクションドラマ『キイハンター』も、この1970年4月に放映された第105話『世界殺人集団/南国の決斗』よりカラーに切り替わりました。

国際警察直属の秘密捜査チーム「キイハンター」を構成する、非情の掟に命を懸けた素晴らしき人間たち、その顔ぶれは以下のとおり。


↑元国際警察外事局諜報部員のボス、黒木鉄也(丹波哲郎)。


↑元フランス情報局諜報部員の津川啓子(野際陽子)。


↑元FBI秘密捜査官の吹雪一郎(川口 浩)。


↑かつて黒木の仲間だったスパイの忘れ形見、島 竜彦(谷 隼人)。


↑黒木の秘書からキイハンターに昇格した最年少メンバー、谷口ユミ(大川栄子)。


↑そして元新聞記者にして実質の主人公、風間洋介(千葉真一)。


↑キイハンターを創設した国際警察特別室の村岡室長(中谷 昇)、その部下で潜入捜査官の小田切慎二(中丸忠雄)と、壇 俊介(宮内 洋)。


↑さらにシリーズ終盤にはこの人、私立探偵からキイハンターに抜擢される滝 裕二(沖 雅也)も登場します。が、この時点じゃまだ先の話。



外交官が絡む国際的「逃がし屋」組織の正体をキイハンターが暴く今回は、宮崎ロケ。シカゴから来日した殺し屋に変装する黒木ボスの(滅多に見られない)大活躍と、小川真由美、岡田英次といった豪華ゲスト陣も魅力だけど、一番の見どころは津川=野際陽子さんの「七変化」とも言える華麗でキュートなファッションでしょう。



野際さん、やっぱり綺麗! そして眼鏡がでかい!w いわゆるトンボ眼鏡ってヤツ?(当時の流行り?)



もちろん風間=千葉真一さんが牽引するアクションシーンも見どころで、カラー放送第1弾を飾るに相応しい盛り沢山な内容になってます。



来日したVIPの連続暗殺事件で使われた「黄金の拳銃」とその持ち主を追い、流れ者に扮した風間が富士山麓の牧場に潜入する第109話『俺は西部の殺し屋キッド』は、そのタイトル通り西部劇にオマージュを捧げた千葉さんのウェスタン・アクション編。

そして名作『シェーン』ばりに主人公と心を通わすチビッコに扮した子役が、下沢宏之。そう、のちの真田広之さん!



こんなに幼い頃から千葉さんと共演されてたんですね! まさに師弟関係を超えた擬似親子!

その真田さんの父親にして黄金銃のオーナーを演じたのが、これまた千葉さんとの共演が多い室田日出男さん。若い!



↑この色っぽくてカッコいい姐さんは、以前レビューした『五番目の刑事』最終回でも色っぽくてカッコ良かった、小林千枝さん。この野性味はやっぱ「昭和」ならではでしょう。



第120話『宝石泥棒/裸で御免なさい』は、マフィアが開発した新型爆弾を隠したケースと、密輸ダイヤを隠したケースが入れ替わったことから起こる大騒動に、旅行中の風間が巻き込まれる海洋アクション編。



ボートチェイスを皮切りに、とにかくアクション! ひたすらアクション! ただ突っ立って謎解きするだけで60分を浪費する、昨今の刑事ドラマとはホント何から何まで対照的。お涙頂戴も一切ありません。



ロープウェイからの宙吊りに、サーフボードを使った滑走スタントまで、これらのアクションが全部1本のエピソードに詰まってる!

しかも全て主演スター=千葉真一さんご本人が、当たり前のように吹替え無しで演じておられる!

これだけ盛り沢山なアクションを撮影するには、お金はもちろん時間も手間も段違いにかかるはず。今の日本じゃ劇場映画でも不可能かも知れず、ほんと昭和のニッポンは元気でした。



アクションのみならず、お色気も決して忘れないこのサービス精神! 密輸ダイヤを狙って峰不二子ばりに風間を誘惑し、翻弄しまくる謎の美女に扮したのは『太陽にほえろ!』への客演も多かった、工藤明子さん。

ヌードグラビアは無くとも劇中のパンチラだけで充分です! やっぱ昭和サイコー!!


 

コメント (8)
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