☆第7話『あぁ煙突のてっぺんで』
(1979.12.5.OA/脚本=江連 卓/監督=土井 茂)
地方から上京し、貧乏暮らしをしてる20歳の青年オサム(山田隆夫)が、友人に貸した1万円を返してもらう約束を破られ、持ち金が無くてつい無銭飲食をやらかし、逃走。
しかも、借金を踏み倒そうとする友人と揉み合った弾みで、そばにいた女性を2階から転落させちゃいます。すぐ病院に搬送されたものの、やがて女性は死亡。オサムはあれよあれよと傷害致死の指名手配犯になっちゃう。
『大都会PART II』に、駐車違反の切符を切られた中年男が職務質問に答えなかった為に連行され、身に覚えのない強盗の犯人にされそうになって脱走、行き掛かりであれよあれよと罪を重ねていく『別件逮捕』というエピソード(第19話)がありました。
罪を重ねる度にテロップで罪状が表示される手法もよく似てて、恐らく後発の『トミーとマツ』が影響を受けたものと思われます。
ただし『大都会~』の方は警察側が無駄に犯人を追い詰めたせいで事態が悪化したのに対して、本作の場合はオサムの若さゆえの愚行、ほとんどが自業自得なもんで、イマイチ同情は出来ません。
むしろ、トミー(国広富之)とマツ(松崎しげる)は何とか彼の暴走を食い止め、罪を軽くしてやろうと奔走するんだけど、ヤケになったオサムは借金に苦しむ幼なじみの恵子(坂上味和)を助ける為に、とうとう警官の拳銃を奪って銀行強盗までやらかしちゃう。
で、最後は死ぬつもりで工場の煙突を登るオサムを、トミーとマツも追いかけて「あぁ煙突のてっぺんで」ってワケです。
悠に200メートルはありそうな高い高い煙突を、スタントマンの方々でしょうけど実際に天辺まで登っておられて、高所恐怖症でなくとも見るだけでクラクラしちゃいます。
「オサムちゃん、やめて! 私を独りぼっちにしないで! 私、待ってるから! ずっと待ってるから!」
結局、オサムを正気に戻らせたのは、幼なじみの恵子の言葉。トミーとマツは何の役にも立ってませんw
とは言え、アホな若者を立ち直らせたくて必死に走り回る、二人の優しさが存分に描かれたエピソードではあります。
大して面白かったワケじゃないんだけどw、恵子を演じた坂上味和さんのセクシーショットを載せたくてレビューしました。
坂上味和さんは当時18歳。『刑事犬カール2』に主演された他、『明日の刑事』『太陽にほえろ!』『特捜最前線』『私鉄沿線97分署』等の刑事ドラマにゲスト出演。『噂の刑事トミーとマツ』は第1シリーズに3回、第2シリーズにも3回登場されてます。
16歳でデビューして以来、女優業一筋。'86年に俳優・三ツ木清隆さんと結婚して芸能界を引退されました。
ヌード写真は20歳頃に撮影されたもので、素晴らしいお尻をされてます!(20歳の記念に脱がれる方が多いんでしょうか?)
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