2022年冬シーズン、日本テレビ系列の土曜夜10時「土曜ドラマ」枠でスタートした、伊月慶悟&佐藤マコトによる人気コミックを映像化した連続ドラマ。(相変わらずマンガ原作物が多いですね)
そして、いにしえのアメリカンBIGヒットドラマ『逃亡者』の、いったい何度目になるか分かんないリメイク作でもあります。それだけ書けば細かい説明が要らないから楽チンです。(『逃亡者』を知らんような若い人は読んでないでしょうw)
ただし、タイトルが『逃亡者』じゃなく『逃亡医』になってる点に、本作のオリジナリティーが顕著に表れてると思います。オリジナルの『逃亡者』も主人公は医者だったけど、作品のジャンルとしては「サスペンス」であり「人情ドラマ」でした。
それをハリソン・フォード主演の映画版はアクション・エンターテイメントとしてアレンジし、その映画版をまんまコピーしながら『相棒』風ミステリーに改悪してクソつまんなくしちゃったのが、昨年放映されたテレ朝のスペシャルドラマ版(渡辺謙 主演)でした。
それに対して今回の日テレ連ドラ版は、たぶん「医療ドラマ」の1バリエーションとして『逃亡者』の設定を借りて来ただけ、のように私は感じました。
しかも第1話では航海中の漁船で、第2話では山奥の掘っ立て小屋で、つまり医療設備がまったく無い場所で主人公がオペに挑む、勝手に「サバイバル医療ドラマ」とでも名付けたい新たなジャンルを開拓してる!
主人公のドクター藤木(成田 凌)はブラック・ジャックみたいにメスを持ち歩いてるワケじゃなく、例えば氷を拡大鏡の代わりにしたり給油ポンプを輸血に使ったり等、毎回たまたまその場にある物を使って困難な大手術をやってのける! これにはブラック・ジャックもたぶん真っ青! そんなバカな! けど、面白い!
それともう1つユニークなのが、主人公を執念深く追跡するのが刑事じゃなくて、ただの荒っぽいチンピラ(松岡昌宏)だったりする点。殺された被害者でドクター藤木の恋人だった妙子(桜庭ななみ)の兄、つまり彼は復讐の為に藤木を追うんですよね。
これが警察の人だと(日本の場合は)主人公が殺されちゃうかも?っていうスリルが無くなるワケだけど、ただのチンピラ(元自衛官で野獣そのもの!)だとホントに殺りかねない。実際、第1話で藤木をあと一息で絞め殺すところでした。
で、藤木がとっさに麻酔薬を注入して危機を脱したりして、医者ならではの方法で対抗するのも面白い。ほんと野獣扱いw
あと『逃亡者』は妻殺しの実行犯が「片腕の男」だったけど、本作の場合は第1話で藤木に命を救われ、真犯人探しに協力することになるヒロイン=美香子(森 七菜)が片腕になっちゃってる!(腕に重傷を負い、藤木がオペで切断したワケです)
原典をただなぞるだけじゃなく、より面白くする為にアイデアを絞る姿勢が随所に見られて、私は好感を持ちました。敵が片腕より味方が片腕の方が絶対スリリングですからね。
そういうのを必要以上にシリアスに描かず、むしろサラッとカラッとやっちゃってるのもいい感じ。全体的にトーンが明るくて私好みなんです。まだ「ハマった!」とまでは言えないけど、ストレスなく楽しめるドラマなのは確かみたいです。
せっかく気に入ったんだから、くれぐれも「実は主人公が本当に犯人なのかも!?」なんて見え透いた時間稼ぎのミスリードはやめて頂きたいところ。(絶対やるだろうけどw)
成田凌、松岡昌宏、森七菜、桜庭ななみに加え、謎の鍵を握ってそうな妙子の友人に前田敦子、松岡くんに弱みを握られパシリにされる刑事に和田聰宏、藤木を助ける喫茶店のマスターに升毅、ローカルTV局のアナウンサーに馬場ふみか、といったキャスト陣。そしてラスボス感満載の薬品開発研究者に、しもべえ(安田 顕)が扮してます。
そんなワケで今回のセクシーショットは、このブログには初登場となる森七菜さんと、前から推してる桜庭ななみさん、今やバツイチお母さんの前田敦子さん、そしてどういうワケかこのブログでやたら登場頻度が高い(ボインぼよよ〜ん!)馬場ふみかさんです。
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