お寺物語(3)
【3時間経過】
【3時間が3年に感じたツクツク法師君】
住職:ほう、まだ音を上げず、がんばっておるか.
おお、脚はな、くずしてもいいぞ.そのまま
では膝関節を潰してしまう.膝靭帯を潰すと
たいへんじゃ.おなご座りでよい.もっとも
わしらは何時間でも正座はくずさず座れるの
だが.
帽子:え?義足なの?住職は.
住職:そんなわけなかろう.あと1時間すれば、30分
だけ休憩を許す.頑張り給え.
帽子:今、休憩はだめ?
住職:ふん、そろそろ弱気になってきたか.今は午後
5時じゃの.足は崩していいのだから、がんば
れ.「5時の妙法」という素晴らしい時間帯じゃ.
帽子:五字の妙法だよ.5時だなんて、誤字ですけど.
住職:妙法護持のため、がんばりなさい.6時になった
ら晩飯もってきてあげよう.
帽子:今、くれ~.
住職:だめじゃ.