さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1953番:ナーランダ・チューリップ王子仏教学院(3)

2023-03-29 14:44:08 | 日記

ナーランダ・チューリップ仏教学院(3)

 

 

.....先生: みなさん、前回は三世を貫く因果の法則についてお話しました.
.................過去世から連綿と続く因果によって、今の私たちはその運命を
.................背負いながら生きているわけですね.生まれながらにして天才
.................と言われる人は、前世で相当修行をしていたと考えられます.

生徒たち: そうだね.小学生でプロの棋士になった人は前世で努力していた人
................というわけだね.

.......先生:..そう、その通り.心地観経とかいうお経にあるらしいのですが
.................「過去の因を知せんと欲せば、其の現在の果を見よ.未来の果
.................を知せんと欲せば、其の現在の因を見よ」.これはどういうこと
.................かといいますと、今の暮らし向きが苦しいのは、過去世において
.................あなたは悪代官だったかもしれない.そして民百姓からどっさり
.................年貢米を取り立てていたかもしれないのだ.それを反省させて
.................もらえるいい機会だと考えましょう.

生徒たち: そんなバカな.身に覚えのないことまで、反省のしようがないじゃ
..................ないか.

.......先生: そう思うのが、それが普通さ.古代インドでは深い瞑想によって
.................過去の自分の姿が記憶に蘇るということがあったらしいのですが.

生徒たち: ええ?それは無理.

.......先生: だから今の時代では、その過去世があったものとして信じるしか
...................ない、ということですね.

生徒たち: よし、それはまあ、信じてみましょうか.ところで、よく、「縁」
..................という言葉を耳にします.「縁」について教えてください.

.......先生: 原因が結果を結ぶ時には「縁」によって結果が生じる、と説明さ
..................れています.しかし、この「縁」だって、原因と結果の法則で生じ
..................ていることには違いありません.

生徒たち: では縁=(原因→結果→縁が生じる)という理解でいいですか?

.......先生: あ、そうですね、このクラスは、理系進学クラスだったね.みなさん、
..................数学・物理が得意だものね.説明を「代数」でアプローチしてきたね.
..................代数より、解析で考えてほしい.みなさんにまつわることがらも
..................原因→結果、として動いていくんだけれども、もっと広く、世の中
..................のことも原因→結果で動いています.
..................あなたにまつわる原因・結果の生起は、世の中全体の原因・結果生起
..................と絡み合って、それぞれの結果が微妙に影響しあってきます.
..................ちょうど、織物のタテ糸とヨコ糸の関係のように.
..................この縦横の接合点を「縁」といえばいえるだろう.
..................しかし、どれも、これも、「原因・結果」の連続体の一部なのだ.

生徒たち: 連続体って?

.......先生: 常に動いている、ということ.仏教では「無常」と言っています.
..................「常」には「無い」、not always = [いつもあるとは限らない」
..................当然です.常に「原因」が次の「結果」となりながら、動いて
..................いるのですから.

生徒たち: それが無常ってやつか.平家物語の中だけじゃないんだね.

.......先生: 無常は、私たち自身にも及んでいるから、気をつけないとね.
..................少なくとも、100年後には消えてしまっているよ.だって
..................not always だからね.

.生徒たち: はかないね、人生は!

.......先生: そう、だから覚りを得たブッダが、最初にサールナートで説法を
..................始めたとき、「友よ、私は不死を得た.そのことをこれから説こう」
.................と言って、初転法輪が始まったのです.

生徒たち: 初転法輪って何?

.......先生: 初めて覚った内容を、人に教え聞かすことだよ.


   キンコンカンコン
   きょうはここまで.ほなさいなら.


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1952番:ナーランダ・チ... | トップ | 1954番:ナーランダ・チ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事