HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

獣道

2008-02-07 22:30:09 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
1月27日(日)、ユニバーサルデザインアドバイザー養成講座の志摩地区の最終講習でした。
講座は一日がかりで、ワークショップなどをしていたようですが、私はその最後のトリ?である午後からの講演に行ってきました。



少し早めに到着したので、アドバイザー授賞式も拝見させていただきました。



一日頭を働かせた受講生たちに長い講演は辛いと思ったので、あえて1時間にとどめるということで…。

講演内容は、いつもように、センターの活動や理念、バリアフリー観光とはというような話と、アドイバザーとなってこれから伊勢志摩で活躍していただくみなさんに、まずはそれぞれの「すきなこと(趣味など)」がはたしてどんな人にも楽しむことができるものなか?そこから追求してみてください。
と、提案をしました。

陶芸が好きな人、写真を撮るのが好き人、山登り、などいると思いますが、小さい子供から高齢者、チェアーウォーカー、視覚障害者、聴覚障害者、知的発達障害者、などなど。
自分が好きなことって、一人でも多く理解してほしいですよね?
たくさん仲間を増やしたいですよね。
誰もまだ手を出さないバリアフリー化は山ほどあります。
陶芸する場所から、したい人からいろんな視点のバリアフリーがあります。
本当にいろいろあるんです。
身体がいくつあっても足りません。
だから、みなさんがいるのです。

「自分の好きなこと」を「やりたい」と思っている「それを行うためにいろんな手伝いを必要としている人がいる」そこに道を作ることができるのです。

これを私たちは、「獣道」といいます。

あなたから歩み出てみてください。
一歩でも進めば、獣道のはじまりです。
需要があれば、後ろから人が続いてきます。
その一歩を待っていた人がぞろぞろと…続いてきます。

暗くなって、前がみえなくなっても、後ろから続いてきてくれる人たちが進む方向を照らしてくれるかもしれません。
歩き続けて疲れ果てて歩けなくなっても、後ろから付いてきた元気な若者が先頭を切って歩いてくれることもあるかもしれません。
獣道も振り返れば、一人通れる道幅しかなかったところも二人並んで歩けるようになっていたり、草が刈られてもっと歩きやすくなって、もっと便利になって、あたかも昔からそこに道があったようなそんな景色になっているかもしれません。

最初つくった獣道からさらに横に獣道を作っていく人もいます。
世の中はそんな獣道だらけです。
アドバイザー養成講座の受講生の数だけ獣道を作ってほしいと願います。
そしてこの伊勢志摩に、たくさんの獣道から歩きやすい道となって、もっともっと住みよい町、行ってみたくなる観光地となることを、なるように、みなさんの力が必要なのです。



自分の後ろに道が出来ていた。

6年前結婚したとき、振り返ったとき思ったことです。

私の獣道はまだまだ続いています。


既に獣道を作っている別ちゃんもアドバイザー養成講座に参加していました。プレパラリンピックの銅メダルも見せてもらいましたよ。