HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

二見シーパラダイスの海獣たちと補助犬のご対面

2009-03-08 14:55:14 | イベント
「補助犬の入店・宿泊拒否を解消し、県内の観光事業及び三重県のイメージアップをはかる行政および関連業者団体との協働事業」、とちょっと長いタイトルの事業を2月24日(火)を皮切りに始まりました。

これは、三重補助犬普及協会と、伊勢志摩バリアフリーツアーセンター、そして三重県による協働事業です。

目的は、観光事業所の補助犬受け入れを広げるためのものですが、今までのやり方と少し違ってきます。
これまでは、理解してください!と当事者からの説明が多かったのですが、今回は、相談会と称して、受け入れ側の「心配」「不安」をぶつけてもらって、それらをみんなで共有しあって、解決していこうという場を設けるのです。
しかもその相談会は、鳥羽市内(今回は、宿泊施設の一番多い鳥羽市を中心にしていきますが、ご要望があれば、他地域でも行いますよ)の地区ごとに開いてきます。

さて、その皮切りイベントとして、まず相談会が鳥羽・小浜地区で行われたのですが、その前日にデモンストレーションとして、二見シーパラダイスに、三重県内の補助犬(全て盲導犬だけど)使用者6名と行ってきました。

実は、これ実験でもあったのです。
補助犬使用者さんたちが、前からしてみたいという、「ふれあえる海獣と補助犬を対面させたらどうなるか?」ということ。

私は、ドキドキしました。
補助犬は何にも動じない訓練がされてきました、海獣側はどうだろう?おたがい初めての生き物同士だからどうなるのか?
でも、海獣もこれまでいろんな人間に出会ってきて、それなりに、慣れているはず…。
でも、本当にこれって必要なのか?もし、お互いがパニックになったら…、とかいろいろ頭をよぎりました。

シーパラダイスさんも、これらの意図をを受け入れてくれて、いざ当日。

本当の両者(海獣と補助犬)の気持ちはどんなだったか聞けないので、分かりませんが、ビクビクしつつも、パニックにもならず、補助犬側が気持ち、尻込みっぽかったけど、無事問題が無いことがわかりました。

 
(左)ローズ舌なめずりしてますが、セイウチおいしそう? (右)クロスは海獣ご対面はこれで2度目。もう慣れた?


 
使用者が安心して触っているのを確認すると、補助犬も安心するようです。さすが絆ですね。


6頭それぞれ、試してみましたが、興味津々でゾウアザラシの顔まで近づけて、チューしそうになった犬から、使用者の影に隠れてしまう犬、まったく無関心(を装っている?)というものまで、それぞれの個性が分かる行動に、みんな笑顔です。

 
クロスも観察中。ゾウアザラシは触られていることも気にしていない?


あれあれ、ロビン、隠れているの?


取り越し苦労でした。

ゾウアザラシやセイウチたちは、次から次に、なんか知らない生き物がやってきて、何事だと思ったかもしれませんが、トレーナーのお姉さんたちが、上手く誘導してくれたので、私たちも安心して触ったり、見ることができました。

ありがとうございます。

また、ゾウアザラシ・セイウチの対面だけでなく、視覚障害者たちの団体ということで、スタッフが「触れる」重視に案内してくれました。

ネコザメの剥製を触らせて、「これんなんだ?」とクイズにしたり

ネコザメはなかなか当てられませんね


亀を触る前に亀のエサのキャベツを触ってもらい、こんな身近なものが亀のエサになっていることを伝えたり

ゾウガメです。キャベツ食べるんですね~


ペンギンを触れたり

このペンギンはここで生まれたので、噛まないそうです。(野生や野生から取ってきたペンギンは噛みますから気をつけて)


爪無しカワウソの手が触れたり

この筒ごしに、手を触れ合うのです。ああ、なんだか電車で別れを惜しむカップルのようです。違う?


本当、シーパラダイスは視覚障害者(動物大好き)にとっては、天国かもしれません。
鑑賞するだけでなく、これだけの生き物に触れることができるのは、すごいことです。

 
サクセスは興味津々。イルカを見たくて飛び上がっていましたよ。


もちろん、相手も生き物ですから、それなりにストレスを感じることと思いますが、トレーナの方々がそれらをキチンと考慮して案内してくれるので、嬉しい限りです。

補助犬使用者のみなさんが、触って喜ぶ姿を見ると、こちらも楽しくなってきます。



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