HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

バアリフリー旅行ネットワーク 全体研修意見交換会で「天の岩戸作戦」を改めて刻む

2009-03-22 21:28:32 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
いつも、障害者、高齢者のお客様を伊勢志摩へ連れてくださる旅行会社のひとつである「夢ツーリストきたみ」(京都)さんからのご紹介で、鳥羽の扇芳閣さんで行われた「平成21年度バリアフリー旅行ネットワーク定例会総会・全体研修意見交換会」へ10日(火)行ってきました。

全国のバリアフリー旅行に力を入れている旅行会社の集まりで、その総会があったのです。
私は総会後の全体研修意見交換会に参加をさせていただきました。
旅行会社は石川県や大阪、愛媛から見えている方も…。
幅広いです。
地元の宿泊施設では伊勢志摩ロイヤルホテルやマリテームの方々、そして三重県の中でも伊勢志摩同様障害者、高齢者のお客様を暖かく迎え入れてください榊原温泉の「湯元 榊原館」の方もみえていました。

意見交換会では、3班に分かれて話し合いました
この意見交換会では、旅行会社、宿泊施設、利用者(障害者)、学生(昨日の大谷)と、いろんな立場の方がいらっしゃったことにより、話が膨らむ、膨らむ。

もっと、時間があれば、詰めた話もできたのにな~。惜しい!

私たちのテーブルでは、半身不随のダンナさんと奥さんも見えて、旅行者の立場として、混んでいる時間帯の移動は避けるなどの、工夫をしているというお話なども聞かせていただきました。
旅行会社としては、一般の方(ツアーのお客さん以外の周りの方)のマナーがなさすぎて、予定通り進まないことがあるというジレンマに悩まれていたり。

そんなお話から、私たちツアーセンターが出来ること…、それはやはり着地型という立場から、「混んでいない時間帯をアドバイス(によって、スムーズな旅行)」や「地元住民のバリアフリー啓発(によって、マナーがよくなる)」などがお仕事となるのかな?と考えてみたり…。

いろんな方の意見を聞くことは勉強になります。

研修会の最後に私の一言コメント時間を頂いたので、時々、講演などでもお話している「天の岩戸作戦」のお話をしました。

天照大御神が弟スサノオに怒り、天の岩戸に閉じこもってしまったとき扉を開けるための、扉の前で宴を開き、ドンチャン騒ぎをしたり、あの手この手で天照大御神を外に出そうとしました。
その中でも、注目したいのが「アメノウズメノミコト」の舞い(裸踊りをしたとかいろいろ言われていますが…)。
それが、きっかけで、天照大御神は外のあまりの賑やかさに「何をしているんだろう?」と覗きたい気持ちに駆られ、そっと扉を開けたところに、みんな一斉に駆け寄り、天照大御神を天の岩戸から出したという。あの話です。

私は、今外に出てきている障害者、高齢者、そして、こうしてバリアフリーの旅行を率先的に力を入れてくださる協力者は「アメノウズメノミコト」だと言っています。

ようするに、現在、閉じこもっている障害者、高齢者に「外はとっても楽しいよ、おもしろいよ」ということを、扉の外で扉の中にいる人に伝えているのです。
楽しんでいるだけで、それは伝わることでしょう。(義務やイヤイヤやっていては伝わらないです)
そして、一人でも多く楽しい外に出て来る人を増やし、アメノウズメノミコトを増やすのです。

町に障害者、高齢者が当たり前にのようにいることにより、町は良くなるというとてもいい循環が生まれるのです。
そんなそんなことを夢見て、私たちは裸踊りで楽しさを皆さんに伝えていくのが役割なのだと伝えながら、自分自身も改めて心に刻んだ時間でした。