HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

海あそびのため、チェアウォーカーによるお試し会

2009-06-08 16:28:17 | アクティビティ
6日(土)のハナシです。
海遊び実験の日です。

本日朝から少し霧雨ぽいのですが、天気は回復傾向だということで、決行。
安楽島海岸で

・ランディーズ
 
ランディーズは基本介助式

・ヒッポキャンプ


ヒッポキャンプは自分で漕げます。


・クリアカヌー
の試乗会(の実験準備)です。


ツアーセンターが購入した(日本財団の助成金)ランディーズとヒッポキャンプ。
海島遊民くらぶが購入した(ITVさんの助成)、クリアカヌー。
それぞれホンモノ、現物です。

海の国、伊勢志摩にはこれだけあれば、怖いものなしです。

 
パートナーは、すぐに、構造を研究。自分の車いすをひとつ潰してヒッポキャンプを作ろうと、欣一朗さんに相談

鳥羽社協の車をはじめみんなの車で安楽島海岸へ機材を運ぶ。
ランディーズはバラバラにしなくてもそのままで、軽のワンボックスへ入れることができました。




ヒッポキャンプはプッシュバーさえ外せばステーションワゴンで運べます。
また、クリアカヌーは大きなワンボックスに詰め詰めして運びました。

この運ぶ手間さえスムーズにできれば、バッチリです。

現地に着くとすっかり雨も止み、実験台?となるチェアウォーカーも続々とというか、本日参加はピアノの先生脊損のMちゃんと、いつも借り出されている頚損のTくん。
そして遅れて登場のパートナーです。


遅れてきたパートナーは、とりあえず、自分の車いすの中でもアウトドア用(タイヤがマウンテンバイクみたいなの)で砂浜に挑むが…


Tくんは前回の5月はじめの実験も来てくれましたので、カヌーは二回目。
海遊びはすっかりハマっているようです。

クリアカヌーで出陣する前に、ランディーズとヒッポキャンプで海岸散策。
志摩のランディーズを一度使っているTくんは、新しいランディーズに少し戸惑い気味。
タイヤの大きさや、座面の広さも違います



タイヤの大きさや、座面の広さも違います。


Mちゃん、こんな波打ち際まできたの久しぶり。波の音ももいい!!

Tくんは海はこの間の実験から1ヵ月ぶりだけど、その前は本当10年ぶり以上ととっても興奮してくれていました。

さて、先にスタッフがカヌーのパドルのこぎ方をおさらいをして、スタッフが実験的に出陣。
その後、Tくん、Mちゃん、パートナーの順でクリアカヌーに乗船。

この日までにみんなであーでもない、こーでもないと激論くりひろげた、座位を補助するグッズをツメツメ。
チェアウォーカーたちにダメだしされるかな?と思いきや、好評。

やるじゃん、みんな!

座位を安定させる座椅子は貴久ちゃんところの旅館のよくある座椅子そのまんま。
両脇と足元を安定させるための詰め物は100円ショップで購入したネットの中に包装用のプチプチ。
身体を保持するためのベルトは海島遊民くらぶ主婦の手作りベルト。

などなど、実に簡単な補助グッズなんですけど、とても実用的だったようです。
どれも濡れてもいい素材でもあります。


さて、Tくんはパドルをしっかりもって、カヌー経験者の実力を発揮。
スタッフたちも繰り出して…

 
前と違うカヌーだけど、きちんとホールドもしてバッチリで出発


みんななかなか戻ってきてくれません。
どうも海の上に行くと時間を忘れてしまうようです。

 



戻ってきたTくんに感想を聞くと、クリアカヌーではあるけれど、どうも今日は海がにごっていたらしく、ところどころあまり見えなかったと。
しかし、とても楽しめたようです。

Mちゃんも元気よく離岸。
いってらっしゃーい見送るが、なんだか初めてとは思えない堂々さが背中からにじみ出ています。

 
ヒッポキャンプは座面が低いので、カヌーへの移乗が楽だったそうよ

みんな、怖がらないのね。
いやいや、安心するスタッフが揃っているからよね、きっと。

Mちゃんたちも、海にでてしまうと、なかなか戻ってこない。

Mちゃんカヌーデビュー


岩場の近くにずーっといて、どうもあのあたり、何かが入るらしい…。

Mちゃんは、快適にカヌーを楽しんだようで、クリアカヌーで水中ばかり見ていると酔うかな?と思ったけど、それは大丈夫だったようです。
魚などもいろいろ見れたようです。

さて、お次は、パートナー。

パートナー乗ると、やっぱ大きい…


ちょっと大き目の彼の後ろには、カヌーのプロである、欣一朗さん。(鳥羽市議会議員の議長でもあります)


何をおもふ?パートナー


きくちゃんとワタシは、海からパートナーの写真を撮ためパートナーたちのカヌーを追う。


追います、追います


なんだか、スイスイ進んでいくパートナーたち。



なんでも、パートナーこういうの乗ると、つい真剣になって、パドルを本気で漕いでいたようです。




欣一郎さんから真剣に漕ぎすぎ、後ろで漕ぐで、もっと景色や海を見て楽しんでと怒られたようです。


すっかり、競技化しています。息があっていますよ

性格ですね。
パートナーの感覚はレジャーでなく競技に走ってしまうようです。
らしいですよね。

その後、岩場やテトラポット付近に行くと、見える見える。
いろんな海草や魚の子供たち。

 
クリアカヌーからこんな風景が見れます。カメラのピントが合わなくて…


おもしろー。
クリアカヌーはカヌー全体が箱めがねみたいなのもですから、水中をクリアに見ることができます。
どうも、私たちが到着してから干潮~満潮となってきて、ちょうど私たちのときは満ちてきていたときなので、透明度も徐々にあがってきたようです。



うなだれる二人…というわけではありません



クリアカヌー越しに海の中の風景に夢中になっているのです。なにが見えるかな?

そして、二人ともがカヌーで出て行ったきり戻ってこない意味がよくわかりました。

 
パートナーもクリアカヌー越しにビデオ撮影


もっと見たいというところで、戻ることに。





さて、本番は来週13日(土)。
地元安楽島の子供たちと、鳥羽市内の障害者たちの交流と、海あそびです。
良い天気でありますように。


昼食は、メカブ丼。