HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

海のばりふり!モニターエコツアー Vo.1

2009-09-21 10:04:22 | イベント
ふ~、やっとここまでたどり着きました。
8月30日(日)のお話です。

 
ぜ~んぶ透明なカヌーです


海のばりふり!モニターエコツアー ~砂浜&海の上散歩~ を開催しました。
天気もとってもよくて、午前の部と午後の部と2回に分けて行われました。

 
スタッフの準備も完了。私も」「やい気」Tシャツで力みます。
ちなみに「やい気」とは志摩弁で、「がんばるぜ!」というような方言です



午前の部は
伊勢からの仲良し二人組みの女性ダブルNさんお二人。脊髄性小児麻痺、股関節に障害があります。
浜島からは頚椎損傷の男性のSさんと奥様が参加。
そして、大阪から5歳の障害児HちゃんとともにごMさん大家族6名。

Mさん家族以外は、みんな海は何年ぶりというご無沙汰だという。
ダブルNさんところにいたっては、こんな波打ち際に来るのは20歳のころ以来だそうです。

 
伊勢志摩は海が目の前という環境でありながら、車椅子だとなかなかここまで来ることが出来ません



あ、20歳、さ、最近ですね。(笑)

Sさんご夫妻は、目の前が海という環境ではあるけれど、車椅子生活になってからは、遊ぶ場所といいうよりも、もっぱら見るだけの海だったそうです。

 
Sさん、くらげ持たされていますけど…


でも、本日はみなさんに、どっぷり遊んでもらいますよぉ~。


ダブルNさんたち。カヤックを漕ぐのは大変と最初はスグに帰ってくるといっていたのに…、海島遊民くらぶのスタッフに牽引してもらってから、もっと沖へとリクエストしながらなかなか戻ってきませんでした


ちなみにSさんご夫妻の奥様は海がニガテだと聞いておりました。

さて、遊びはタイヤの太いランディーズやヒッポキャンプで砂浜散策や波打ち際でチャプチャプです。



波の音をこんな近くで聞いたのは、本当久しぶりとNさんたちも感動してくれました。
まるで、子どものように二人大はしゃぎです。

 
大はしゃぎな二人。楽しそうです。


砂浜で心の準備をしてもらってから、お次は海の上です。
クリアカヤックで海を、そして海の中までも見てもらおうというもの。
海島遊民くらぶの出番です。
海島遊民くらぶのみなさんは技術面だけでなく、一緒にガイドしてくれるときのトークがまた効いています。
それも、きっと参加者には楽しみの一つになったかもしれません。
そんなオプションがさらに思い出になったりするのですよね。

さて、海の上では心配だったのが、Sさんご夫妻。
奥さんが海はニガテと言っていたので、どうなるかと思っていましたが、思ったより、パニックもなく海の上を楽しんだよう。

 
Sさんも、久々の海の上でしょうか?やっぱり海はいいよね~。陸は暑かったけど、海の上は涼しかったって。


やはり旦那様と一緒だと安心なのかもしれませんよ。
Sさん自身もカヤックへの移乗をしんぱいしておりましたが、協力助っ人を準備しましたので大丈夫です。

 
座位をキチンと保てるように、いろいろ詰め物をします


社協最強メンバーです。
心強いです。

Mさんご家族もみんなで乗り合わせながら楽しんでくれました。
Hちゃんはお父さんの膝の上に乗って…。

 
お父さん、海へ漕ぎ出でる前に、入念な準備体操です。


 
鳥羽の海ってこんなに綺麗やったの?ってくらい、水も透明ですよ~


参加者の皆さんには、いろんなヒアリングさせていただきました。
その中でもSさんが言うには、こういったアウトドアなイベントなど、車椅子の方でも参加できますよ~と言われても、やはり、今回のようなしっかりしたサポート体制がイベント参加の背中を押してくれるのだとか。また、健常者たちのグループに障害者の自分だけポツンと参加するよりも、同じような障害ある方が参加していると、さらに、一歩踏み出せるとのことでした。

後日聞いたのですが…。
Mさんご家族、帰りにHちゃんが、今までどこに連れて行っても言ったことなかった「おうち帰りたくない」といったのが、この海のばりふりだったんだって。


今はだっこできるぐらいのHちゃんですが、大きくなったらもっとランディーズを活用するときがくるかな?


帰りたくないくらい、楽しんでいただいたのかな?
とっても嬉しかったです。


こちらはヒッポキャンプですよ。