HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

海のばりふり!モニターエコツアー Vo.2

2009-09-23 10:31:59 | イベント
さて、休んでいる暇はありません。
午後の部のレポートです。

午前の部が12時ごろに終わり、午後の部は13:00受け入れです。
その間に次の準備とスタッフのお食事タイムです。

でも、早い参加者は、やってくる、やってくる。
12時30分ごろには到着組も…。

午後からの参加者は比較的普段から出歩く若者たち。
20~40代を中心としたチェアウォーカーたち。


暑いので、テントの影で挨拶です


イケメンに目がない(笑)筋ジストロフィーの30代女性Hちゃん。
英虞湾でカヌー経験ありの30代の脊髄損傷男性Mくん。
釣りや、ばりふり調査で普段から動いている脊髄損傷40代男性スタッフNさん。

Nさん最近、「遊び」をしていなかったから、久々に楽しめたかしら?


ヨットや演劇これまた好奇心旺盛な脳性麻痺の20代女性Hちゃんとが男性友人Oさん。

Hちゃん、Oさん、貴久ちゃんがこんなところまでサポートしてくれるから安心ですね。
でもOさん、このあと海に飛び込んでいましたね。みんなビックリ。



ケガや体調不良で最近入退院を繰り返していましたが、根本はアウトドアはの脳性麻痺30代の男性Oさん。
スキューバーダイビング、ヨットと「海」と聞くと飛んでくる30代の脳性麻痺女性Tちゃん。

と、書くだけでも皆さん、外で遊ぶのが大好きな参加者たちだとつくづく思います。
きっと、カヤックとランディーズ、ヒッポキャンプがあれば、勝手に遊んでいたかもしれません。
でも、本日は、イケメンやレゲエサポーターがしっかりついてくれます。(←サポーターの話は後で)

プログラムとしては、午前と一緒のスケジュール。
でも、午前に比べて、障害者は多いし、ほとんが単独で来ているため、サポーターたちも大忙し。
太陽も高くなってきたので、日差しも強くなってきました。

砂浜組とカヤック組と分かれてそれぞれの楽しみ方で…。

カヤック組は、またまた海島遊民くらぶのおもしろトークで楽しさ倍増。
カヌー経験ありの脊髄損傷Mくん、今回のメンバーで身体が一番大きいので、海島遊民くらぶの貴久ちゃんと乗ったようですが、かなりカヤックが沈んでいたと後から聞いた。
いやはや、透明だからたくさん沈んだ方が海の中を見れる面積がたくさんあってよかったのでは…。


そういわれてみれば、心なしかカヤックが沈んでいるような…


脳性麻痺のOさんは、智穂ちゃんの絶妙トークにカヤック上では笑いが絶えなかったでしょう。後日、トークが思い出深かったようなメールが届いていましたよ。どんな話をしてたんや、智穂ちゃん。


智穂ちゃんの、トークは私たちが聞いていても楽しいんですよね~。笑えるもん。


筋ジストロフィーのHちゃんも海で遊ぶのなんて大学生ぶりだという。
最近もサイパンの海にいったらしいけど、そこでは見ているだけ…だったそう。
大学生のときは、筋ジストロフィーの症状もなく、友達と元気に海へ繰り出していたそうなので、その当時を思い出してとても興奮している様子が伺えました。


はい、みんなでポーズ!


午後の部の人たちのときは、潮が満ちてきて磯場も見えなくなってきています。
砂浜も幾分か狭くなってきました。
でも、そんなところが海は楽しいです。

景色が変わる。
潮の満ち干がある。
海水の温度も変わる。
波の大きさが違う。
波の音や風の音が変わる。

そんな当たり前のことを、今まで障害者の方は何年も何十年も遠ざかっていたのです。

 
きれいな海に入れるっていいよね~。


そうそう、午後の部の方たちのオイシイ特典は、なんとカヤックで行ける範囲のところで、本場の海女さんが漁をしはじめたこと。
なかなか、間近で海女さんの作業を見ることって地元民でもそうないですよ。

 
貴久ちゃんが言うには、女性は一生懸命海の中を覗くけれど、男性は「漕ぐ」ことにかなり熱心になるようです。Tちゃんはどっち派?


カヤック組が戻ってきたら、「あ、海女さんが船の上で着替えとった!!」と衝撃的なシーンを見たようです。(笑)
海島遊民くらぶメンバーによると、それはよくある光景だそうですよ。

海の上でも砂浜の波打ち際でも、みんな「キャーキャー」という歓声や、笑顔が安楽島海水浴場に飛び交っていました。

 
波打ち際に行くとよく分かりますが、波の大きさってみんな違うんだよね~。ざっぷーんって。


イベント終了後、筋ジストロフィーのHちゃんが遊び足りない?と察したか?社協のイケメン組が彼女を海の中へ…。
そう、本当の海水浴を実行!

 
10年ぶり?の海水浴場。みんなに囲まれて楽しそうで~す。


まさに10年ぶりぐらいの海水浴。
本人の感動はさることながら、一緒に見学でみえていたご両親が、「自分たちだけでは、こんなことをさせてあげられないので、本当にいい機会です」と、ちょっと感極まっていました。


そういえば、私自身もすっかり「海水浴」というものから遠ざかっているようです。
もしかすると、私も10年ぐらいは海水浴していないかも…。
「近くやし、いつでも行けるし…」ということから行っていないんです。

私も彼女たちも結果論が「海水浴へ行っていない」であったとしても

「行けない」と「行かない」とでは随分、違う…。

そんなことを、少し深く考えた一日でした。