古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

散歩の歩く速度がちがいます。

2013年01月23日 04時11分45秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 先日<市の無料健康診断>を受けようと、緑が丘の医院を訪ねました。ついでに「神鉄・緑が丘駅」付近で朝の散歩をしました。家の詰まった細い路地を歩くのは何年ぶりでしょう。田舎に引越してからは農道を散歩していましたから。
                   
 写真は緑ヶ丘駅近くの高台から見た街で、屋根がびっしり詰まっており、路地が縦横に通っています。その路地に入り込んで、未知の路地から路地へと40分歩いてきました。あとでその道を車で辿ってみると、かなりの距離を歩いています。そしてぼくは「街の路地を歩くときは早歩きになっている」ことに気づきました。
 ふだん農道を散歩するとき、ことさらゆっくり歩こうと意識しているわけではありません。でも実際は、街を散歩するときと、農道を散歩するときでは、歩く速度がちがいます。
 田舎に暮らしているとそんなリズムになるのでしょうか。
 ここまで書いてふっと思いました。
「田舎に暮らそうと69歳になってから街の家を処分して引越した。それはこれからほんとの<お爺さん>になるぼくの、ちょっとした<思いつき>なんかじゃない。ぼくという存在の、もっともっと深いところからわいてきたエネルギーに、つき動かされてやったことではないだろうか」
<定年からの田舎暮らし>が「流行り」のようになっています。それは<趣味の教室>のような思いつきでなく、自分という存在の奥のほうからの希求かもしれない。
 そういえば裏山でツルハシを振るって木を植える穴を掘り、竹の根を切断しながら、「オレの人生は70歳を過ぎてから、生れてはじめてツルハシを振り上げ、渾身の力で竹の根を切断するような設計になっていたのだろうか」と思ったことがあります。
 すわりのいい場所に「ドッコイショ!」と腰を下ろしたような〝しあわせ"感をお伝えしてみたくなり、書きました。
コメント
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