古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

寒いけど春はもうそこまでやって来ました。

2013年01月17日 04時01分53秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 何十年も前のことです。うつ気味の人に「私は昼の明るさにはすごく敏感なの。たった一秒でも日が長くなると気分がちがうわ」といわれたことがあります。寒さは変りませんが、〈冬至〉を過ぎて日が長くなりました。〈日の出・日の入り〉が同じ時刻でも、冬至の前と後では気分がちがいます。「あしたはもっと日が長くなる」という思いに、人は生きる力をもらいます。
                  
 気温は5度にも達しません。しかし陽射しにつられて我が母・妙子さんは裏山に〈ご出勤〉です。年末に息子が切っておいた竹を引っ張り出し、朝の陽を浴びて、枝を花バサミで切り刻んでいます。
 1歳の次は2歳。それから延々と生きて98歳の次は99歳。〈白寿〉を祝いました。そして5月が来れば妙子さんは満100歳。いまも自分で起き、顔を洗い、食事をとり、新聞を見ます。きのうはそれから外の陽射しを見て、運動靴をはいて裏山に登っていきました。彼女の人生に、ほどなく〈100度目の春〉が到来するのを感じたのでしょうか。もうすぐ春ですね。
 ぼくも後期高齢者になり、ときどきは訃報が舞い込んできます。でもみんな〈長生き〉です。12月に郷里・鳥取の友だちから電話があったついでにみんなの消息を尋ねたら「みんな元気で、長生きしとるぜ」と話していました。たしかに「平均寿命にかなり接近してきたのに、同窓会名簿を見てもあんまり歯抜けになってないなー」と思います。
 去年の敬老の日にテレビのニュースを見ていたら「神戸市の100歳以上のお年寄り(たしか800人以上でした)にお祝いの……」といってました。「えっ!! 神戸市だけで800人もおるんか」と驚きました。兵庫県では何千人もいて、全国では何万人もいるでしょう。すごいなー。
「長生きを他人ごとみたいに言うな。おまえのことやないか」ともうすぐ言われそうです。
 ほんとに〈長寿社会〉なんですね。
 
 
コメント
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