古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

Google マップ で、ぶらぶら見歩きました。

2014年02月23日 05時08分04秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 Googleマップで「街の通り写真」を見られるのは知っていましたが、田舎のほうは写真が出ませんでした。大雑把な集落全体の航空写真が見られるだけでした。ところがきのう夜中に起きて地図を検索してみたら、なんと我が家の前の道路も民家も写真で見られるではありませんか。我が家から山のほうに上がって人家のない田んぼまで。
「えっ? 田舎でも、人家のあるところは全部見られるようになったのか」
 ことしの年賀状を見て、いろんな人の住所を入力してみると、どなたの家も〈ストリート・ビュー〉が出てきます。どんな山奥でも。少なくともぼくが賀状交換をしている人の家は。数年調べてなかったし、「田舎だから仕方がない」と思っていたのに知らぬ間に進化しているのですね。驚きました。
 ぼくは、76年生きている間に、あっちこっちに引っ越しました。
 昭和12年に生まれたのは鳥取市の宇部神社近くですが、父が教員をしていて朝鮮に渡ったので家族みんながついて行きました。敗戦後は日本に引き揚げ(母の病気で、子どもたちは戦争に負ける前に内地に戻っていた)、鳥取県中部の山奥の分校、西部の山奥の分校、倉吉市の小学校と父についていき、転々と住所が変わりました。それぞれの土地、まわりの家々、樹木や川に、いっぱい思い出があります。
 60年たっても70年たっても変わらない、幼い頃に歩いた道、見覚えのある人家や樹木、神社やお寺を見ていくと、歳月の落ち葉に埋もれて朽ちてしまった思い出が立ち上がってきます。
「あんなことがあったなあ」「あんな目にあったなあ」「あんなやつがいたなあ」「……」
 ひとたび穴が開くと、いろんな思い出が浮き上がってきます。
 しばらくは〈Google マップ〉のストリート・ビューでそんな思い出にひたってみたい。 …… と思っています。
 
コメント (2)
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