古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

一歩も外に出ませんでした。

2023年03月04日 21時14分43秒 | 古希からの田舎暮らし
 雨も降らないのに、今日は一歩も外に出ませんでした。外靴をはきませんでした。室内靴のままウッドデッキに出て〈ロッキング・ブランコ〉に乗っただけです。腕時計型の歩数計は「9008歩」になっています。
 家の中をうろうろしただけで、どうしてそんな数字が出るのか。電動ウォーカーで/午前30分/午後30分/夕方15分/歩きました。それがなければ今日は2000歩ほどだったでしょう。腕時計の歩数の証拠写真です。

 今日は電動ウォーカーで歩きながら「あの膝の手術は、ぼくの人生の大きな出来事だったなあ。もしあの手術を受けなかったら、いまごろしょぼくれた人生だったろうな」と感慨にふけりました。

 5年前の2018年は、80歳のぼくの歩行の危機でした。膝が痛くて、春から整形外科医に通院して、ヒアルロン酸注射をしてもらい、貼り薬をもらっていましたが、夏には膝が痛くて杖を突くようになりました。そして8月18日、姫路に一泊して御能を観賞することになりました。ところが電車を下りたときから急に膝が激痛で歩けなくなりました。経験したことのない、ひどい痛みでした。
 翌朝のホテルの朝食はバイキングでしたが、膝痛で歩く気がしない。道子さんに「なんでもええからとってきて」と言って、すわったままでした。それからの人生を「暗澹とした気持ち」で眺める感じでした。
 膝の激痛はステロイド注射で少しやわらぎましたが、杖を突いて歩く日々がつづきました。三宮の『あんしんクリニック』で手術を受けたい気持ちはありましたが、母が存命でした。ぼくの手術・入院中に母の葬式になるのは困る。手術は、なんとか母を見送ってからにしたい。
 2019年に母は、105歳10か月で逝きました。3月に葬式をすませ、6月にあんしんクリニックへ。すぐ7月に手術。あの病院は膝人工関節置換術は一週間で退院です。それからのリハビリは難儀でしたが、道子さんに励まされて頑張りました。
 お陰で〈ぼくの現在の人生〉があります。電動ウォーカーで歩き、外仕事で笹を刈ることもできるし、ツルハシで地面を掘れるし、大工仕事もでテキパキできるし、 …… 。「あの手術を受けてなかったら、いまごろ暗い人生だったろうな」。
 


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