不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

小豆は3,5キログラムの収穫でした。

2011年11月19日 03時41分33秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                 
 このあたりの各の営農組合は、減反した田んぼに、農協の指導で黒大豆をつくっています。黒豆は12月上旬に出荷すれば値段がいいのですが、年末に近づくとだんだん値が下がるようになっています。そこでうちの村でもいま黒大豆の早期出荷に向けて作業をしています。
 まずよく日が当たるように葉を落とします。この作業が大仕事で、長さ100メートルの一畝にとりついて手で葉を落としていくと半日かかってしまいます。腰は痛くなるし、ずっと日に当たって喉は渇くし、苦しい作業です。しばらく日に干してから、写真のように黒豆の木を切って逆さに置き、また乾燥します。それを集め、さらに乾燥させ、脱粒、選別、出荷となるわけです。
 さて、刈った土手の草を足場に立ってかき集めていたら、老人会の人が足場にあがってきました。「山の田んぼでイノシシが捕まったらしいぞ。猟友会の人がきのう言うとった」と知らせてくれたのです。村の仲間に「おい、ニュースだぞ」と知らせてもらったようでうれしい気持ちでした。我が家の畑を襲ったイノシシかもしれません。
 丹波大納言の小豆は、収量が3,5キログラムありました。防風ネットを張っても相当ムシにやられましたが、収量が増えました。来年は天井にもネットをつなぎ、いわば防風ネットのトンネルで小豆をつくろうと話し合いました。それでアズキノメイガをシャットアウトできるだろうと考えています。4ミリの防風ネットの中は、そんなに空気がよどまないでしょう。2ミリの防風ネットとか1ミリの防虫ネットだと熱がこもってしまう心配がありますが。
 小豆は弱い木です。大豆や黒豆のようなしっかりした幹はありません。自分の力で立てないほど、なよなよしています。そのくせぐんぐん伸びて、枝を張り、つぎつぎとサヤをつけ、となりにもたれかかり、「自分の力で立てないのなら伸びるな!」と怒鳴りつけたくなります。それでも極上のおいしい豆を実らせるので、ムシたちがわんさか集ってきます。キャベツを食べたら葉脈は残す夜盗虫まで、サヤに頭を突っ込んでやわらかい豆を食べています。
 きのうは道子さんが世話をしてきた小豆の畝を片付けました。小豆は外に倒れないように二重のマイカ線で囲んでいますので、その竹の杭とマイカ線をはずします。さらに小豆の一本ずつには支柱を立てていますのでそれを抜きます。横に張った枝は自分の力で支えられず、折れて地面に落ちてしまうので、麻ヒモで支柱やマイカ線にむすんであります。それを切り、小豆の木は抜きました。片付けるだけでも相当な時間と労力を要したのですから、小豆の木をつぎつぎと補強していった作業はさぞや大変だったでしょう。
「小豆はつくらない」という有機農業者のことばがわかる気がします。そういえば散歩途中に家庭菜園で小豆をつくっている家が何軒かあります。農薬をかけているのでしょうか。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大豆を新方式で脱穀しました。 | トップ | 『皇帝ひまわり』が咲きました。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

古希からの田舎暮らし 80歳から」カテゴリの最新記事