今年の春、裏山の樹樹は芽が出て、葉っぱがつきます。ところが手前の一本だけ葉がつかない樹があります。道子さんに「あの樹、枯れてるんじゃない?」といわれて気づきました。樹の根元を見ると〈枯れ枝〉が落ちています。
落ちた枝を引きずって、たき火場のベンチにのせたところです。
「こんな太い枝が折れて、落ちてるんだ」とこわくなりました。樹の根元に行ってみると「もっと太い枝」が落ちています。引きずれないほど太い枝です。「こんな枝が頭を直撃したら死ぬな」。
「Y」字形の太い枝が二つ、手前にありますが、これが枯れている樹です。あんな太い枝が落下するのですから、幹がいつ倒れるか。今年中に倒れる気がする。とても不安です。倒れるとしたら「枝ぶり」からみて手前に倒れます。
裏山に行くたびに心配して樹を見あげました。20メートルはありそうな樹です。チェーンソーで伐れそうだけど、危ない。素人には無理。枯れ木を見あげるたびに「なんとかしたいけど、どうしようもない」と思っていました。
でも、どうにかしないといけない。樹木倒伐専門の「空師」の会社ではありませんが、お世話になっている土木会社にお願いしてみました。「なんとかやってみましょう」。
その作業日が今日でした。まず樹に長いハシゴをかけて、幹をロープでしばります。ハシゴが10メートル近い。太いとはいえ、枯れ木にハシゴをかけて登り、ロープで二カ所しばる。そのロープを向こうの樹にかけてから手前に引っ張る。(引く力が倍になる)その段取りをして下りてきました。それから根元に三角の切込みを入れて、いよいよ、切断、倒伐。
ロープを引っ張り、樹が倒れました。
太い幹が倒れました。やった‼ もう大丈夫です。ねらった方向より少し道路側に倒れましたが、手前のデッキや池には問題なし。
8時頃から10時頃の作業で完了しましたが、「こんなにうまくいくとは思ってませんでした。大成功です」と業者の方が言われるように、ほんとにうまくいきました。費用も思ったより安くしていただき、これで安心して裏山で余生をたのしめます。
ぼくはほんとに恵まれている。ありがとうございます。