妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

今日またおにぎりを手に持って食べました

2012-02-24 00:06:53 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で老健に入所してます 全介助です

6年前 特養のデイサービス利用時(要介護2)から 現在(要介護5)に進行するまでの

変遷を綴ってみました

平成17年12月18日(日)

毎日 次々と起きる異常な行動。

予測できないことが起きるのは覚悟してます


今の異常な行動は 実害があまりないので 私が我慢すれば済むことです

何か 起きてから考えた方が良いと思いました


今日は 元気がなく デイから帰ってから カバンをいじらないで眠ってしまいました

一日おきに疲れが出るようです 


施設からの便り

今日は 今年一年の労を労う ということで忘年会を鍋を囲み行いました

今日から一週間行う予定です


ノイコさんは 不思議なほど同じ場所で 同じ事を言うことがあります

例えば 入浴の際 風呂に行く旨伝えると  「タオル持ってきてないよ!」

と心配されます


今日(2月23日PM5:30)施設に食事介助に行ってきました

だいぶ陽が伸びて 薄明かりが残っています


家から施設まで 車で約20分です

今年は 当地は一度も雪道を走ってないのに気がつきました

珍しい年です


ホールに入室してまず 妻の正面に立ってみます

今日は視線が合いました

私を認識できました

ほんの少し微笑が見られました


ご飯は普通のおにぎりの4分の1位の海苔おにぎり2個です

1個は自分で持って食べました

昼食は自分で持って2個食べたそうです


食べ方ですが 持って握ってしまうので口に入る部分しか食べられません

食べられるように持ち直してやります

手に付いたご飯粒も残さず食べます

このところ進行が見られず落ち着いています

 


汚れた下着をタンスにしまいます

2012-02-23 00:08:38 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で老健に入所しています 全介助です

6年前 デイサービスを利用してました 当時の介護体験記です(要介護2)


平成17年12月15日(水)

デイ休み

一日中 カバンだけをいじってました 

疲れては休み カバンの中身を出したり入れたり 何10回となく繰り返します

テンポが速くなって 息を切らして狂ったようになって とめた方が良いのか

不安になりました


この余りにも異常な行動 抑制する治療をするべきか何度も迷ったことがありますが、

抑制しないことに決断してます

反って無気力になり 何も出来なくなると思います 


施設からの便り

入浴時 パンツと ももひきに便がついていました

下痢をしていて トイレが間に合わないのでしょうか


日中は トイレの回数少なめです

他利用者と相談しあって 帰りの心配をする様子がありました


振り返って

この頃 毎日のように デイから帰ると 便失禁の着替え物がありました

パンツは洗濯しても色が落ちないので 全て廃棄していました


また タンスの中から 汚れたパンツが見つかる時期でした

日記を読み返して この様な出来事を思い出しましたが

すっかり忘れてました

 

当時が 最悪の介護環境だったと思います

妻は 心身ともに疲労困憊だったと思います


デイサービスの生活にすっかり慣れました

2012-02-22 00:20:03 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で老健に入所しています 全介助です

6年前 デイサービスを利用してました その時の連絡帳からの介護体験記です

平成17年12月14日(水)

前日は デイが休みで 一日中 カバンいじりや トイレットペーパーいじりで

家の中が異様な雰囲気だったです 

今日は デイのおかげで ゆとりを持って過ごせました


ただ 日常の会話も少なくなり こちらから話しかけても心の通い合う会話が

出来なくなったことに虚しさを覚えます


施設からの便り

今朝は大変でしたね

お疲れ様でした

今日は 午後から他の利用者が 「帰る!」 と落ち着かなくなったと思うと

ノイコさんも 「帰る!」 と落ち着かなかったです


どこに帰るのか 尋ねてみると 「とみの」 と答えてます


気分転換に高野池に白鳥を見に行ってきました

 

「とみの」は妻の実家です


振り返って

今朝は大変でしたね

この日の朝の出来事 6年前の出来事なので記録がありませんが

日にちは確かではありませんが この頃あった出来事を一例取り上げてみます


朝起きて 妻の様子が変だったのに気付きました 

デイの迎えの来る30分くらい前だったのです

便失禁だったのです


私は ただ無言で 夢中で 風呂場へ連れて行き処置をしました

着替えはまだ自分で出来ていました


一段落してから 妻は涙を浮かべて 私をじっと見つめて「ありがとう・・・」

と言いました

この出来事は今でもハッキリと思い出せます


勝手に手が動いて止まらないのです

2012-02-21 00:06:52 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で老健に入所しています 全介助です

6年前のデイサービスの連絡帳から(要介護2)

平成17年12月12日(月)

デイ休み

午前11時やっと食事を始めました

何回か声を掛けましたが 耳に入らないのかカバンの中身を出したり入れたり

水分も一度も とらないでカバンいじりを続けていました 


しかも やっと食べ始めたと思ったら 食べながらポケットから紙を取り出して

いじってました


食後直ぐ又 夕食時まで 大半の時間 カバンをいじり続け その間

水分も摂らなかったです 


施設からの便り

昨日はデイが休みで 旦那さんは大変でしたね

お疲れ様でした


今日は 入浴脱衣の際 ズボンを2枚はいてました

また こちらで他の方が お手伝いしてくれても 全くやろうとしないことが 

増えてきたため 午前中 雑巾縫いをして頂きました


振り返って

丁度この時期 一気に進行の速度が早まって 自分で自分をコントロール

出来なくなって 手当たり次第に 頭の中のスイッチボタンを押しまくっている

状態だったと思います 


本人の頭の中は 錯乱状態で 苦しみを通り越した 私には解からない

苦痛感だけだったと思う


そのため 疲労がたまり 一日おきに体調が極端に変動していたのだと思う


今日 夕食の食事介助に行ってきました

微かに 私を認識出来たと思います

無表情でした

45分かけ完食しました     平成24年2月20日(月)


「何も出来ない」と言うことは組み立て方が解らないのです

2012-02-20 00:25:23 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 要介護5で老健に入所しています 全介助です

6年前 デイサービス利用時の 連絡帳からの 介護体験記録です

平成17年12月11日(日)

PM6:00 夕食を済ませ 薬を飲ませると 直ぐに そのまま眠ってしまいました

カバンいじりも トイレットペーパーいじりも しなかったです

AM0:30 まだ 眠ったままです 

疲れが出たのかもしれません


最近 行動の変化が激しくなってきました

いずれはと 覚悟はしてましたが

余りにも変化が激しいです


家では 身のまわりのことは 自分では 何も出来ません


施設からの便り

今日も ロールケーキに 生クリームをぬって頂くと 正直

我々も驚くほど とても上手に しかも綺麗にクリームを塗ってくださいました

得意なことは 体で覚えているのかもしれませんね


振り返って

アルツハイマー病の一番の障害である記憶障害。


毎日 デイの迎えを心待ちに 持っていくカバンを食事もとらないで

何回も点検しています。

迎えが見えると 子供のように喜んで車に乗り込みます 


毎日の楽しいことの記憶は 消えないことが解りました


また 妻は 調理の仕事に20年くらい就いてました 

得意の調理 この体で覚えたことも記憶が失われていないようです


しかし 単体の記憶としてはかなり記憶があります

少し難しいことも覚えています


これを組み合わせることが 全く出来ないことがわかりました


何も出来ないと言ってる事は ただ組み立てが出来ないことだと思います